出版社内容情報
『ダイナミックフィギュア』の三島浩司の最新作。主人公の花輪めぐるが美少女ツゥと出会い戦国時代にタイムスリップ! 現代に戻るには「ヌキヒ」という鎧をまとい歴史に楔を打つこと。今までにないタイムトラベル。
内容説明
大学生の花輪めぐるが美少女ツゥと出会い戦国時代にタイムスリップ!現代に戻るためには「ヌキヒ」という鎧をまとい、歴史に楔を打つ=歴史を変えなくてはならない。同じように戦国時代にタイムスリップした仲間たちとともに、工夫を凝らし現代へ戻ろうとする。突然現れたツゥの秘密とは!?なぜ歴史を変えなくてはならないのか??タイムトラベル・ジャンルへの新たなアプローチ!!
著者等紹介
三島浩司[ミシマコウジ]
1969年生まれ。関西大学工学部電子工学科卒業。電気関連会社退社後、小説執筆を続ける。『ルナOrphan’s Trouble』で第4回日本SF新人賞を受賞し2003年にデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
石臼
5
戦国タイムスリップもの。最初は主人公たちに与えられたヌキヒという力があまりにも便利で、「ちょっと主人公が有利過ぎる”ゲームデザイン”じゃないか」と思わされる。「過去改変も微々たるもの」とも最初は思う。それが、中盤から終盤にかけて徐々に作品世界の形が明らかにされるにつれて覆される。前半に明かされる設定によって感じる疑問、不審が、終盤に明かされる設定で必然だと思えてくるようになる。そして設定と物語と言う経緯二つの糸が、この作品世界を織っているということに気づかされる。2013/08/28
arcmint
4
ダイナミックフィギュアの著者の最新作ということで購入。なんとも風変りなタイムスリップもの。この作者の独自性は何を書いても発揮されるようだ。日本昔話と戦国絵巻にライトノベルの定番「美少女が突然やって来る」を加えて作者が魔法を掛けると、読み始めると止めることが出来ない本書になるらしい。著者の他の作品も早く読みたいと思います。2013/08/20
岡田侍大
4
「ダイナミックフィギュア」の三島浩司が送る新作。一言で言ってしまえば「ループ系タイムトラベル戦国絵巻」という所。まーた時間跳躍系?と訝しむことなかれ。なぜ時間跳躍がおきるのか、なぜそれが自分に振りかかるのか、そして「この世」の謎とは?作者のアイデアがこれでもかという位に込められたテーマに脱帽。そして作品を彩る個性的すぎる登場人物。繰り広げられるコント(本編はいたって真面目なお話です)。ヒロインへの愛を確認し、そして絶望し、最後に救われるラストの展開。少々ご都合主義的な所もあるが、面白い事にかわりはない!2013/06/20
mdsch23
4
戦国時代タイムスリップものが縦糸とすると恋愛小説要素が横糸。オビに欠かれている内容は良い意味で当てになりません。徐々に明らかになる世界観は圧巻。「ダイナミック・フィギュア」はエヴァの影響を大きく受けているのはすぐ見て取れるのですが、単に影響に過ぎず他の作家では書き得ないオリジナリティがありましたが本作は世界観が見えてくる筆運びが抜群。次回作も楽しみです。2013/06/11
TAH
3
このゲームは不思議な少女ツゥとの交流を描く現代パートと、謎の鎧ヌキヒを身にまとい史実の壁に抗って戦う戦国時代パートを交互に進めていきます、みたいなゲームができそう。後半ではぐっとSF的世界観を展開してそっちの需要にもきちんと対応してくれている。まさかタイムスリップと仏教的無常観を結びつけてくるとは。2014/03/12
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