出版社内容情報
真夏のダム湖に、死体を捨てにいく5人の姿があった。大富豪の依頼は簡単な誘拐、難なく大金が手に入るはずだった……。想定外のトラブル連発で最悪の展開を向かえてしまった5人、美人ナースと患者4人の運命は!?
内容説明
くだらない事故で入院し両腕にギプスをはめられた瞬間から、ツトムの悲劇は始まった。同室の曲者3人―頭を打ち時々記憶喪失になるウッキー、アゴを割られて喋れない超イケメンの八郎、草野球でアキレス腱を切った元プロ野球選手のタクさん―と退屈な毎日を過ごしていたある日、天使のようなナース・博子が驚きの犯罪計画を持ちかけてきた。それは、埼玉一の大富豪の依頼による“赤ちゃん誘拐計画”!報酬はなんと1人1億円!決行すべく大富豪の屋敷に侵入した5人は、次々と予想外の事態に遭遇、なぜかダム湖に死体を運ぶ羽目に。見る間に泥沼にはまり込んでゆくツトムたちと、大金の行方は―。
著者等紹介
木下半太[キノシタハンタ]
1974年大阪府出身。映画専門学校中退後、脚本家・俳優として活動を始める。「劇団ニコルソンズ」主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そのぼん
43
最初の章で主人公を始めとする登場人物が死体遺棄をする・・・。ショッキングな場面からなのでかなり驚きました。展開が早いのはよかったけど、内容は微妙だったかな。残念。ちょっとついていけませんでした。2013/10/23
Takeshi Kambara
35
シリーズ2作目なのだが殆ど前作とは繋がりが無いので本作単品でも楽しめる。病院の入院患者同室の4名+ナースの計5人で大金ゲットの為にとあるミッションを始める。頻繁に時系列が前後するのだがそこまで複雑では無いので混乱は無い。お馴染み超個性的キャラたちによる無茶苦茶な漫画的展開はサクサク読めて適度に面白かった。下ネタが多いので苦手な人にはオススメしません(笑)終盤は裏切りが続くので誰が黒幕なのか分からなってくる。基本的にどんでん返しは大好きなのだがどんでん返し過ぎると頭の悪い私には何が何だか分からなく感じた💦2022/08/21
barabara
24
軽く読めてしまうが、結構夢中になれる木下半太の新作。今回もかなり楽しめた!真のアウトローになりたいツトム、お馬鹿なウッキー、元野球選手のタクさん、イケメン八郎、天使の美貌を持つ看護師博子さん、この五人がのっぴきならない状況へと転がり落ちていく…男のエロと純情の力が如何に大きいのか、もうそれは嫌ってほど分かった(笑)何故かあり得ない状況にドンドン落ちていき、もうここで終わりか?と思いきや、まだまだ絶望の暗転が続くので、サプライズと共に飽きずに新鮮な気持ちで読めた。うだつのあがらない仲間たちにはビックリ!22013/06/26
拓郎
22
さんぶんのいちのほうが良かった。よっぽどでなければ次回作は読まないなー。2015/06/04
イケダ5→1
18
前作とは繋がりがないとネットで見て知っていたが、前作が面白かったので図書館借用。まさかの強烈キャラ・川崎の魔女が再登場してくるとは思わなかったが、まぁ強烈な奴らと対峙させるには毒を持って毒を制すということか。って全然器が違いすぎたが。・・・しかし仲間と思っていたら見事に騙されていたとは、ホントに人の良いアウトローだよな、と思っていたら最後に望む望まざるを関係なくアウトローへの道へ。川崎魔女軍団を主役にしても面白い作品が生まれそうですね。2014/06/21