輝天炎上

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  • サイズ B6判/ページ数 397p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041103784
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

桜宮市の終末医療を担っていた碧翠院桜宮病院の炎上事件から1年後。東城大学医学生・天馬大吉は学校の課題で「日本の死因究明制度」を調査することに。同級生の冷泉と関係者への取材を重ねるうちに、制度自体の矛盾に気づき始める。そして、碧翠院の跡地にAiセンターが設立され、センター長に不定愁訴外来の田口医師が任命されたことを知る。時を同じくして、碧翠院を経営していた桜宮一族の生き残りが活動を開始する。東城大への復讐を果たすために―。

著者等紹介

海堂尊[カイドウタケル]
1961年千葉県生まれ。第4回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作『チーム・バチスタの栄光』で2006年デビュー。08年『死因不明社会』にて第3回科学ジャーナリスト賞受賞。現在、独立行政法人放射線医学総合研究所・重粒子医科学センター・Ai情報研究推進室室長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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hiro

214
『螺鈿迷宮』の続編して、「バチスタ」シリーズ完結作『ケルベロスの肖像』のアナザーストーリーという帯の紹介が、この本にぴったり。第一部は、あの天馬が登場し、今では耳たこ状態の海堂さんライフワークのAiについての主張。第二部は桜宮小百合、第三部はすみれの話。そして、第四部はまさに『ケルベロスの肖像』のアナザーストーリー。また他の海堂作品にでてきた登場人物も大挙登場ということで、この本は海堂作品を初めて読む人向けではなく、何冊も読んできた海堂ファン向けの本だと思う。あの姉妹の対決は持ち越しで、まだまだ続く?2013/04/19

ダイ@2019.11.2~一時休止

201
桜宮篇その2。螺鈿とケルベロスとを繋ぐ物語。3人の主人公目線で話が進み、なぜこの人がと思わせていたことが最後に明らかになるが、鑑定してなかったっけ?2014/07/10

ひめありす@灯れ松明の火

201
天を輝かせ、炎が上がっている。それは一体何だろう。現行の医療体制の終焉を告げる狼煙か。ケルベロスが連れてきた地獄の業火か。桜宮家とモンテ=カルロのエトワールの情念を乗せたAiセンターが爆破された黒煙か。遠き北の大地から見える漁り火か。名華が散らした瞋恚の焔か。ラッキーペガサスを廻る女二人の熾烈な火花か。シリーズのフィナーレを告げる打ち上げ花火か。いずれにせよ、この物語を語る事はここで筆を置こう。彼らが目指したのは一つの円となって完結する物語ではなく、蝸牛の殻の様にいつまでも閉じない、螺旋の物語なのだから。2013/09/28

みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます

154
『螺鈿迷宮』の主要人物たちのその後を辿りつつ、彼らの視点からバチスタシリーズの完結編『ケルベロスの肖像』で起こった事件を描いた物語。海堂作品の主要キャラが軒並み顔を出し、その意外なつながりまで明らかになるといったお楽しみ要素も加えながら、これまで見え隠れしていた因縁に一定のケリをつけていくのだから、ファンとしては面白くないわけがない。ただ、そんな集大成的な作品だけに、海堂作品をある程度読んでないと楽しめないかもというのが正直なところ。かくいう私も未読が多く、過去の作品群を読まねばという気にさせられている。2013/09/07

だいきょ

91
「ケルベロスの肖像」のアナザーストーリー。 ケルベロスは余り楽しめなかったし、「螺鈿迷宮」も好みではないので、この本を手にしたのは完全に海堂尊作品のコンプリート欲のため。そうは言っても読みだしたら最後まで読ませてしまう力はある。 1つの世界で人物相関をビッグバン的に拡げていくのはいつもながらに感心。本作でも2ヶ所ほど「あの人とこの人が繋がってるの!?」と思うシーンが。 結局、桜宮ツインズの行方も分からぬまま。海堂氏はまだまだ続編を書く気なのかも?2013/05/13

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