出版社内容情報
十津川警部、歴史の謎に挑む!
作家の吉田孝之は武蔵野の古い洋館を購入した。やがて売り主の母が終戦後、吉田茂がマッカーサーの元に送り込んだスパイだったという噂を聞く。そして不動産会社の社員が殺害され…。十津川が辿り着いた真相とは?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
21
Mはマッカーサー Yは吉田茂。 戦後の敗戦処理をめぐる推理小説と 小説を書く作家の周辺で起きる殺人事件という二重構造になっている。 なぜ犯人が野放しになっていて、最後に捕まるのか。 なぜ犯人らが書いたものが偽物だということを証明しようとする媒体が現れないのか。 二つの疑問が残ったままの作品。2013/04/21
ビスコ
3
講談社ノベルス的に言うと、「京太郎ロマン」に分類されるであろう本。マッカーサーを題材としている。十津川警部はあまり登場せず、作中作がメインという構成は「悲運の皇子と若き天才の死」に似ている。 正直、ラストのどんでん返し(?)以外、事件としては地味ながら、ブラックユーモアのような終わり方は不気味な後味を残す。 サブタイトルの「東京・京都五一三・六キロの間」や、表紙の動輪は不要に思える。2014/09/01
たかひー
2
★★ 戦後史の新解釈(マッカーサー・吉田茂の関係)を無理やり十津川ミステリーに仕立て上げた印象で、両方とも中途半端で楽しめなかった。2014/06/27
Tatsuya
1
うーむ、裏表紙をもっと良く読めば良かった 自分向きではなかった2013/12/29