出版社内容情報
彼はなぜ殺されなければいけないのか。しかも10日以内に。
白昼の駅前広場で多くの犠牲者を出した通り魔事件。その裏には社会を揺るがす恐るべき陰謀があった。ただひとり生き残った青年が、刑事と売文家の助けを借り、暗殺者に追われる逃亡生活の中、真相を追う。
内容説明
「相棒」の人気脚本家、渾身のデビュー作!満開の桜の下、五名の死傷者を出した通り魔事件。それが終わりの始まりだった。
著者等紹介
太田愛[オオタアイ]
香川県生まれ。大学在学中より始めた演劇活動を経て、1997年テレビシリーズ「ウルトラマンティガ」で脚本家デビュー。「TRICK2」「相棒」など、刑事ドラマやサスペンスドラマで高い評価を得ている。『犯罪者 クリミナル』は小説家としてのデビュー作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんたろー
327
読友さん達の間で評判のイイ、太田愛さん作品を初読み。噂に違わず次から次に 展開してゆく事件は社会性を交えて全く飽きさせずに読ませる。登場人物の背景 が丁寧に書かれているので感情移入もし易くて、それぞれの気持ちになってハラ ハラしながら読める。会話だけでなく状況説明の文章も上手いので、絵が目に浮かぶようで、さすが売れっ子脚本家だと思った。一点難癖になるが、一つの文章の中 で視線(主語)がコロコロ変わる事があるので「これは誰が思ったこと?これは誰の 行動?」と戸惑うことが多かった。何にしても下巻が楽しみ♪♪2017/03/09
ウッディ
306
駅前広場で起こった無差別殺人事件、唯一生き残った修二は、謎の男から4月4日まで生き延びろという警告を受ける。相馬と槍水との出会いを経て、謎を調べるうち、メルトフェイス症候群という病を引き起こした企業の隠蔽に端を発していることに気付く。スピード感とスリル感満点で面白い。少し登場人物の頭の回転が良すぎる違和感はありますが、誰もが自分の正義を持っていて魅力的。折角面白い小説をみつけたのに、年度末で仕事が多忙で、読書時間が取れないのがもどかしい。睡眠時間を削って下巻に進みます。 2018/03/15
nobby
255
これはまた噂に違わぬ面白さ!序盤は正直、通り魔殺人・国会議員・ある巨大企業ドンの死など噛み合わぬ事柄の羅列に戸惑うばかり…幼児の顔の半分が壊死するというメルトフェイス症候群の設定は切な過ぎて思わず検索…それが修司・相馬・鑓水の3人揃って一気に絡まり出すともう夢中。その奇病の要因を知る中迫視点から真相が明らかになる一方で、同胞たるべき真崎の不可思議行動の真意が気になって仕方がない!それにしても登場人物皆が抱える背景や守るべき物が重過ぎる…とにかく勢いそのまま下巻へ!2016/12/22
carl
238
かっこいい場面展開が続いています。下巻も期待できそう。2017/01/07
ダイ@2019.11.2~一時休止
196
デビュー作。幻夏を先に読んだんで主人公3人のキャラはバッチリ分かった状態です。P374の点線部分が下巻で解明されていくのかな?。って事でいざ下巻へ。2017/09/17