出版社内容情報
衝撃のノンストップ・クライム・サスペンス!
浮かび上がる一人の男の驚くべき犯罪計画。そして、謎を追う三人が一発逆転をかけて臨む、メディアと警察を駆使した奇策とは!? 息つく間もない、圧巻のノンストップ・クライム・サスペンス!
内容説明
隠された巨大企業グループの残忍な罪業。浮かび上がる一人の男の驚くべき犯罪計画。そして、謎を追う三人が犠牲者を救済するために一発逆転をかけて臨む、メディアと警察を駆使した奇策とは!?真の勇気と正義を問う、感動のノンストップ・エンタテインメント。
著者等紹介
太田愛[オオタアイ]
香川県生まれ。大学在学中より始めた演劇活動を経て、1997年テレビシリーズ「ウルトラマンティガ」で脚本家デビュー。「TRICK2」「相棒」など、刑事ドラマやサスペンスドラマで高い評価を得ている。『犯罪者 クリミナル』は小説家としてのデビュー作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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akky本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ウッディ
360
メルトフェイス症候群を引き起こした原因を明るみに出し、正義を貫こうとする修二、鑓水、相馬そして中迫と真崎と、それを闇に葬り、地位を守ろうとする企業重役、政治家、殺し屋との頭脳戦。前編でばら撒かれた伏線が、丁寧に回収されてゆき、それでいて単純な勧善懲悪にならず、予想のつかない展開が進んでいき、引き込まれてしまいました。緻密な構成で、キャラの描き方にも作者の力量を感じました。ただ、保育園や病院の関係者で、保育園と病気の因果関係に気付いた人はいなかったのかという疑問は残りました。とはいえ、とても面白かったです。2018/03/15
しんたろー
332
下巻も全く飽きさせずに読ませる筆力に拍手!!次から次へ張り巡らせた迷路に 誘導されてスッカリ楽しませて貰った。脚本家だけあって映像が浮かぶような小説 なのも嬉しい。単なるエンタメサスペンスと勘違いしがちだが、社会的な問題提起も シッカリ盛り込んでいて、読み応えも充分だった。重箱の隅をつつくと、相馬&鑓水 &修司チームの結びつきが早い段階で強固なのが疑問だったが、各々の想いも 丁寧に書かれているので納得。終章で殆ど全ての登場人物に光を当てているのも 人間ドラマとして真っ当だし、ジーンとくる件もあって満足。2017/03/12
nobby
260
まずは喜怒哀楽激しい白熱を満喫して放心状態。乱発気味だったエピソードの絡まり出していた様子が、もう拍車をかけて見事に収束。中でも後半描かれる“追い込み”が、思い通りに行かず歯痒いながらもドキドキな緊迫感が半端ない!作品通しての雰囲気そのまま一矢報いるに留まった結末に現実味が増す 。一市民・企業・政治家・一般大衆・メディアそれぞれ思惑や守るべき物があるが、その価値観が重なり合うことはない…生きている者に課せられている使命、その証を少しでも感じながら時を刻んでいこう。2016/12/25
🐾Yoko Omoto🐾
193
目が字面を追うスピードが、先を知り急ぐ気持ちに追い付かず、もどかしいほどに頁を繰って読了の下巻。事件の全てが白日の下に曝される事こそを命題とする、三人の無謀とも言える計画に、次々と立ち塞がる予期せぬアクシデントの数々、収束が見えない苛立ちと興奮にヒートアップの一途だった。全てを思い通りに動かすことが出来る権力の前で、他の全ての者は無力に等しい。真実は鶴の一声でいとも簡単にねじ曲げられ、真相は闇に葬られる。それでも、己の中の良心と信念の下に戦い続けた男たち。その姿に痺れないわけがない。➡(続)2017/03/05
carl
179
面白かった。修司、鑓水、相馬、真崎、中迫みんなかっこ良かったけど、殺し屋滝川登場シーンが好き。2017/01/12