出版社内容情報
新本格の名著に挑む横溝賞受賞作!
東京で身体の一部が切り取られた猟奇死体が次々と発見された。鏑木率いる特別捜査班が事件を追う中、“死体から蘇った”という男から一通のメールが届く。自分を殺した犯人を突き止めるために協力したいとあり……。
内容説明
頭のない死体、胴体のない死体…身体の一部が持ち去られた6つの死体が都内で次々と発見される連続猟奇殺人事件が発生。鏑木鉄生率いる個性派揃いの特別捜査班4人が捜査に当たる中、一通の奇妙なメールが届く。差出人は「デッドマン」。彼は6つの死体のパーツを繋ぎ合わされて蘇った死人であると言い、自分たちを殺した犯人を暴くために協力したいというのだが…。第32回横溝正史ミステリ大賞大賞受賞作。
著者等紹介
河合莞爾[カワイカンジ]
熊本県生まれ。早稲田大学法学部卒。現在、出版社勤務。初投稿作『DEAD MAN』で第32回横溝正史ミステリ大賞の座を射止める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
-
誰か1人は死ぬ本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
179
鏑木特捜班その1。デビュー作。面白かったが欲を言えばもう少しエピローグ的な結末が欲しかった(あえて書かなかったんでしょうが・・・)。2016/09/06
タックン
98
本年度横溝正史大賞受賞作品。陰湿な猟奇殺人と重い感じのテーマ設定のストーリーながら読みやすかったので一気読みしちゃった。スピーディな展開と登場人物たちの軽い語り口が好感を持てて楽しめたなあ。若干、(占星術殺人事件)にリスペクトされ過ぎてる感じはするけどね・・・・。 でもこの新人作家の力量は半端じゃないって感じたから、シリーズ化期待です。掘り出し物のお勧めの1冊ですぞ。2012/11/16
★Masako★
94
★★★★河合さん初読み。積みっぱなしでゴメンなさいの1冊!面白かった~♪ 頭部、胴体等体の一部を切断される連続猟奇殺人事件発生。犯人は持ち帰ったパーツで何をしようとしているのか?と同時にある場所で1人の男が覚醒する。むむっ、これはホラー? "デッドマン”と名乗るその男のパートと事件を追う鏑木警部補率いる特捜班のパートで交互に話は進む。そして驚きの展開が!そういう事だったのか…。中盤からはもう読む手が止まらない。事件の裏には恐ろしくも悲しい真実が隠されていた…。シリーズ1作目。楽しみなシリーズがまた増えた♪2020/04/21
そのぼん
93
連続殺人事件を扱った作品ですが、何処かオカルトっぽい雰囲気漂う作品でした。体の一部が持ち去られた死体や、記憶が曖昧な謎の男が出てきたりして、かなり不気味でした。2013/03/17
よんよん
78
頭部の無い死体が発見されるところから始まる、まるで荒唐無稽な話の展開。いやでもあるかもしれないと思わせるストーリーで、飽きさせず読ませてくれた。方や刑事のチームワークも心をつかむ。結末に向かっての伏線の回収やデッドマンは実は、、、というどんでん返しがすごい。鏑木刑事にまた会いたいものだ。久しぶりに一気読み。2015/04/29