出版社内容情報
「悪夢のエレベーター」の著者が描く、究極の騙し合い!
銀行強盗を成功、開店前のキャバクラに駆け込んだ小悪党3人。手にした大金はココで三分の一づつ分ける…予定だった。突如内輪もめを始めた3人。さらにその金を狙う大物も現れて――。果たして大金は誰の手に!!
内容説明
人生の一発逆転を賭けた銀行強盗に成功、営業前のキャバクラハニーバニーに駆け込む3人の小悪党がいた。この店の店長のシュウ、ボーイのコジ、常連の健さん。手に入れた数億円もの大金は、ココで3分の1ずつ分け合う…はずだった。取り分を増やすため、かけ引きと騙し合いを始める3人。だが、その金を狙っているのは彼らだけではなかった。ハニーバニーのオーナーで、悪魔のように凶悪な男・破魔翔。裏世界で暗躍する伝説的金貸し・渋柿多見子、通称“川崎の魔女”―。果たして大金は誰の手に!?裏切り・逆転・衝撃の連続、予測不能のノンストップ・エンタテインメント。
著者等紹介
木下半太[キノシタハンタ]
1974年大阪府出身。映画専門学校中退後、脚本家・俳優として活動を始める。「劇団ニコルソンズ」主宰。小説『悪夢のエレベーター』は映画化されベストセラーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
❁かな❁
84
初めて木下半太さん読みました!悪夢のエレベーターはDVDで観た事があり、すごく楽しめたのできっと同じく面白いだろうなと思っていたのですが、本当に悪夢シリーズみたいな感じで楽しめました♪三人の男達が人生の大逆転をかけて銀行強盗をするのですが、それぞれ騙し合いで読みながら、どうなるの?誰と誰が組んでるの?って感じで面白かったです!すごく頭に映像も浮かんできます!2014年に映画化されるそうです!いろいろ裏切りがあり予測不可能で楽しかったです♪読後感は意外と爽やかでした☆ワカマツカオリさんの表紙も素敵です♪2013/07/11
aquamarine
58
銀行強盗に成功した三人。その金を1/3に分ける予定だったのですが…。話は逃げる途中に入り込んだ開店前のキャバクラと、過去の回想シーンの交互に進みます。当然出演者は彼らだけではなく、いろいろな関係者の思惑が絡み合い、とても複雑なことになっています。後半は寸前まで見ていたものが違うものにぐるんと変わるということの繰り返しで一気読みしてしまいました。ご都合主義というか、結果ありきで物語が作られているのは否定できませんが、木下さんらしいお話でいいと思います。ちょっとグロイ描写があるので苦手な人は要注意です。2015/05/29
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
58
人生の大逆転を賭けた銀行強盗に成功したハニーバニーのボーイの・コジ、雇われ店長のシュウ、そして常連客・健さんの3人。後は3分の1ずつ山分けして終わりのはず・・でしたが・・。相変わらず強烈なキャラクターを作り出すのが上手いです。特に“川崎の魔女”の個性は圧倒的!怖いものみたさで再登場してくれないかなぁ。そして二転三転する展開からは目が離せませんでした。面白かったです!ワカマツカオリさんの表紙絵も素敵でした♪★★★★2012/11/03
ito
49
久々に小説を読んだ。人生の行き詰まりや閉塞感から逃げられず、金に困った挙句に銀行強盗を働くところから物語が始まる。銀行強盗後とその計画段階の状況が交互に展開され、舞台が次々と変わっていくので、最初は少し戸惑ったが、慣れてくるとこのゲームの勝者が誰なのか気になり、おもしろく読めた。騙し合いの一方で、登場人物たちが抱える心の葛藤や焦りの中から、何かをつかみ取ろうとする強い意志に共感し、勇気をもらった。川崎の魔女のシーンは恐怖しかない。2013/07/16
そのぼん
43
銀行強盗をした男たちが織り成すドタバタ劇・・・。ジェットコースターのような展開で、最後まで楽しめました。キャラクターの濃さも相変わらずでした。2012/12/22