出版社内容情報
東京下町の豆腐屋生まれの凛々子はまっすぐに育ち、やがて検事となる。法と情の間でつい揺れてしまうような難事件、恋人とのすれ違い、同僚の不倫スキャンダル……。山と谷ばかりの日々にも負けない凛々子の成長物語
内容説明
子供の頃から正義感が強かった凛々子。晴れて念願の検事となり意欲に燃えるものの苦戦の連続。そのうえ恋人から結婚と仕事の選択をせまられたり、同期の親友が不倫スキャンダルに巻き込まれたり…。同僚や先輩、刑事や家族に支えられながらひとつずつ難関に挑む凛々子は、ついにある大失態をおかしてしまう…。
著者等紹介
阿川佐和子[アガワサワコ]
1953年、東京都生まれ。慶應義塾大学文学部西洋史学科卒。99年に檀ふみ氏との往復エッセイ『ああ言えばこう食う』により第15回講談社エッセイ賞を受賞。小説でも2000年には『ウメ子』により第15回坪田譲治文学賞、08年には『婚約のあとで』で第15回島清恋愛文学賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
147
読み始めるまで知らんかったけど、女検事凛々子サーガなのね。あと3冊手元にあるので続きを読んでみよう。2018/01/08
みかん🍊
99
阿川さんの小説は初読み、正義感が強く融通の利かない下町の豆腐屋の娘凜々子が検事として成長して行く姿を描いたお仕事小説、まだまだ序幕という感じで2.3と続いて行くみたいですが、なんだろう今一つピンとこなくて入り込めなかった、凜々子のキャラクタ-が型物で真面目なのに急に感情を露わにし過ぎたり、現代物なのずっと昔に書かれた作品かと思うような古くささも感じて、バランスの悪さを感じてしまった。2017/03/13
モルク
91
阿川さんの小説初読み。正義感に溢れるが融通がきかなく、少々お堅い新米検事凛々子の成長物語。とってもあたたかい豆腐屋の家族に囲まれ、大学時代から付き合っている彼氏もいるなか難関の司法試験に合格し、かねてから希望の検事になる。が、彼氏との別れ、仕事にも苦悩が…。とても読みやすく、凛々子の感情も手に取るようにわかる。ただ、情に流されたり、家で担当事件についてべらべら喋るのはちょっといただけない。とはいえ、実家のこと、凛々子の今後が気になるので続編も行きます。2019/05/12
よむよむ
88
阿川さんの小説は初めて読みました。東京下町の豆腐屋に生まれた凛々子は、子供の頃から「ユウズウキカンチン」と言われる程、まっすぐ過ぎる性格。そんな性格を揶揄して小学校の担任に「検事」が向いてると言われ、本当に検事となった凛々子の成長物語。割りと最近書かれた物のようだが、昭和感満載の熱血キャラクターに少し驚いた。ドタバタホームドラマのようで、肩の力を抜いて楽しむには最適。続編もあるようなので読書の息抜きに読み進めようと思う。2018/06/01
Yunemo
85
「ユウズウキカンチン」ですか。この性格で、検事という職業をどうこなしていくんでしょう。この展開、こういう感覚には素直に従ってしまいます。取り敢えず一巻読了して、楽しみが増えました。家族関係の仄々さにも共感しながら、二巻、三巻が楽しみです。どこかでシビアにならなければならない場面が出てくるんでしょうね。2014/01/19
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