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出版社内容情報
最強の将棋棋士は変人なり
将棋名人四〇〇年を迎える将棋界。伝統ある名人のすべてを紹介すると同時に著者自ら「変人名人」として話題になった。歴代名人の知られざる一面が分かる。
内容説明
1612年、江戸幕府・徳川家康が大橋宗桂に俸禄を与え、「将棋名人」が誕生して400年。現在まで「将棋名人」の名を引き継いできた。世襲制から実力制が始まり名人戦は数々の“事件”と“伝説”を残してきた。本書は実力制第6代の名人の著者が歴代棋士たちと繰り広げた時代を回想、奇抜な将棋棋士たちの知られざる姿を改めて綴る貴重な一冊である。
目次
はじめに 将棋名人誕生四〇〇年
第1章 永世名人三人、しのぎを削る
第2章 木村義雄名人とその時代
第3章 大山・升田、火を噴くライバル
第4章 中原誠に挑む
第5章 谷川浩司、羽生善治世代、そして―。
著者等紹介
加藤一二三[カトウヒフミ]
1940年、福岡県生まれ。将棋棋士。九段。54年、史上最年少棋士、史上初の中学生棋士となる。名人、十段、王将、王位、棋王など数々のタイトルを獲得。50年代から2000年代まで順位戦最高峰A級に在籍した唯一の棋士。現役最多、通算1300勝を達成。また、通算対局数、通算負け数は歴代1位。キリスト教信者として86年、聖シルベストロ教皇騎士団勲章。2000年、紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
64
名人はやはり著者をふくむ一廉の人物が多いなぁと思う。最後の名人の勢揃いの写真は圧巻だった。2012/08/04
ぺぱごじら
28
富山空港で飛行機内読書用(笑)。将棋界の頂点に君臨する『名人』と呼ばれる人々は、本当に少ない。一生を将棋に捧げてA級入りしても、多くて5回、せいぜい3回程度しか名人に『挑む機会』が回ってこないという。クリスチャンでもある筆者は、時折TV(NHK杯)で穏やかな風貌に少し甲高い声で小気味よく解説をしてくれる方ですが、いざ盤面に向き合ったときの修羅の相貌たるや、思わずチャンネルを変えそうになるほどです。『3月のライオン』で将棋に興味を持たれた方には必読かも。将棋の話より『名人の人となり』が書かれた興味深い一冊。2012/06/30
はじめさん
23
初版2012年で6版が17年7月。この時期に引退された、将棋界のレジェンド・加藤一二三先生が語る、昭和初期の「名人」たちと、羽生さんを筆頭にした平成のニューウェーブ名人たちのエピソード。/ 若い頃の加藤先生は髪型は同じような感じ。若くして薄く、そのまま白髪とは珍しい? やっぱ前頭葉発達している人はデコからくるんだろうか? まぁフサフサの人も多いですけど。/ 盤の外で相手のペースを崩す心理戦もまた「勝負」。あと何文字? 44文字、あ、そう。あと何文字? / ひふみんと私は同じ誕生日。どこかシンパシーー感じる2017/08/27
魚京童!
23
風車 風の吹くまで 昼寝かな2014/10/19
かごむし
23
予想以上に面白かった。加藤先生は、やはり偉大な人なんだということをしみじみと思う。将棋界の重鎮であるのに、謙虚に、人のことを実によくほめる。そして、人をほめた分だけ、ま、私もすごいんですけどね、ということをチラチラ言う。それがいやみじゃなくてかわいい。2012/11/24