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出版社内容情報
どんなところにでも人は集められる!
美術館に人を呼ぶために、外観を変え、最寄りの駅名を変え、多数のイベントを企画。集客のために死力を注ぐ”美術館界の革命児”が教える集客のマジック。
内容説明
あの人気美術館が実践する街も人も蘇るすごい集客術!福原義春氏(東京都写真美術館館長)との特別対談を収録。
目次
はじめに 美術館へいらっしゃい
第1章 兵庫県立美術館の「集客作戦」
第2章 人を集める展覧会の作り方
第3章 美術館館長の経営学
第4章 オークション・ビジネスの最前線
第5章 驚異的な集客力を持つ世界のトップ美術館
第6章 お手本にしたい「小さいが魅力的な美術館」
第7章 美術館が街を変える、教育を変える
対談 蓑豊×福原義春
著者等紹介
蓑豊[ミノユタカ]
1941年、金沢市生まれ。65年、慶應義塾大学文学部卒業。69~71年、カナダ・ロイヤルオンタリオ博物館(トロント市)東洋部学芸員。76年、ハーバード大学大学院美術史学部博士課程修了、翌年同大学文学博士号取得。76~77年、カナダ・モントリオール美術館東洋部長。77~84年、アメリカ・インディアナポリス美術館東洋部長。85年よりシカゴ美術館に勤務し、中国・日本美術部長、東洋部長(94年まで)。95年に帰国後は大阪市立美術館館長、全国美術館会議会長などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kentaro
35
日本人は、「答えがない」ことが苦手だ。「美術は難しい」「絵はわからない」という声をよく聞く。欧米にも「美術は好きじゃない」「絵には興味がない」という人はいる。しかし、「わからない」ものだと思っている人はあまりいない。「絵がわからない」と当惑気味につぶやくのは大人たちだけだ。子どもはそんなことは言わない。 美術館は子どもたちの感性を磨くきっかけを作り、彼らがアイデンティティを確立する手助けができる。子どもたち一人ひとりが心のなかに自分だけの「美術館」を作ることができるような豊かな経験を与えたい。と著者は言う2019/12/10
巨峰
16
兵庫県立美術館が大きなテーマ。この前いってみたのだが安藤忠雄の建築はピンとこなかった。展示室への入口がなんだか狭すぎて、しょぼいよ……ただ、図書室は凄く充実していた。美術関係の図書を読みたい関西の人はいってみたらよいと思う。2012/08/14
Nobuko Hashimoto
13
月イチ書評連載@関西ウーマンで取り上げました。https://www.kansai-woman.net/Review.php?id=201102 先月も展覧会を楽しんできた兵庫県立美術館の実践がたっぷり。世界のおすすめ美術館紹介も。兵庫県立に限らず、最近の美術館博物館は、ずいぶん気軽に楽しく学べる場になっています。学芸員に対する残念発言がありましたが、いやいや逆、学芸員や司書やアーキビストといった職の専門性をもっと尊重すべき。存分に腕をふるって活躍していただかねば。2017/06/10
はかり
7
蓑氏の美術館論。金沢には行ったことがあるが、本当に素晴らしいものだった。美術館にも経営の視点が必要なこと、集客に情熱や仕掛けなどが不可欠なことも良く分かる。やや我田引水なところもあるが、仕方ないだろう。2015/11/13
Nobuko Hashimoto
5
金沢21世紀美術館での奮闘を書いた『超・美術館革命』とともに、著者が館長を務める兵庫県立美術館のショップでサイン本を購入。兵庫県立美術館の運営の工夫、サザビーズでの経験、世界の美術館紹介とつづき、7章の「美術館が街を変える、教育を変える」が面白い。優れた文化施設がまちを活性化した例は詳しく調べてみたい。福原義春氏(資生堂名誉会長、東京都写真美術館長)との対談は美術館のみならず、公的な施設の企画・運営・広報に少しでも関わる人には参考になると思う。両氏は指定管理者制度について否定的見解。共感を覚えた。2014/12/29