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約束の森

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  • サイズ B6判/ページ数 407p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041101209
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

ベストセラー『償いの椅子』を超える、沢木冬吾の最高傑作が誕生!!

妻を亡くした奥野は、警察を辞し孤独に暮らしていたが、かつての上司から指示を受け、北に向かう。謎の組織の存在と巨大な陰謀。一度は死んだ男が、眠っていた牙を再び甦らせる。

内容説明

警視庁公安部に属していた奥野侑也は、妻を殺人事件で亡くし、退職を決めた。以降、人知れず孤独に暮らしていたが、かつての上司から北の寂れた土地でモウテルの管理人を務めてほしいと依頼され、任地に向かう。そこで待っていたのは、見知らぬ若い男女と傷ついた一匹の番犬だった…。

著者等紹介

沢木冬吾[サワキトウゴ]
1970年、岩手県花巻市生まれ。99年、『愛こそすべて、と愚か者は言った』で第3回新潮ミステリー倶楽部賞、高見浩特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

文庫フリーク@灯れ松明の火

143
読み友さんのレビュー「藤原伊織さんが抜けた穴を埋めてくれるかもしれない」に惹かれ、初の沢木冬吾さん。なるほど敵をおびき出すエサとして集められた3人。過去に負った酷い傷から未だ癒えぬ魂抱え、徐々に本来の自分に覚醒して行く姿には通じるものが有る。伊織さん描くダンディズムに最も近く感じたのは人間では無く、ドーベルマンのマクナイト。人間の残飯を与えられ、散歩させる者も無く、鎖に繋がれた範囲いっぱいに悪臭放つ排泄物。汚物まみれの毛並み、痩せ細った四肢の筋肉。尻、背、肩周りのしまりのない皮膚。諦観と絶望、人間を→2015/02/23

ケイ

87
数年前に偶然沢木さんの本を書店で手に取って以来のファン。今回も面白かった。主人公がいつもかなり傷ついた人で社会から外れているために、いわゆるヒーローとは少し違うが、妙に男臭い感じがいい。今回も、登場人物と彼の周りの人達も元気とは言い難く他人に距離を置いているが、それがだんだんと近寄っていき、それに伴い全体の謎も見えてくるのつれ、頁をめくる手が早くなった。マクナイトの活躍が鮮やかで、猫や鳥が知らずに活躍しているのが微笑ましい。沢木さんにはもっとたくさん書いて頂きたい。2014/03/27

Satomi

64
北の寂れた町での特殊任務。後半はドタバタ乱闘シーン炸裂の超ハードボイルド…私としては侑也、ふみ、隼人、マクナイトの3人と1頭の過去が明らかになり、少しづつ距離を縮め、心を開いていく序盤から中盤にかけてのハートウォーミングな雰囲気が好み!!なによりマクナイトが人への忠誠心を取り戻し復活していく様子が素晴らしい!!マクナイトの凛々しさに犬好きはもちろん、そうでない人も魅了されるはず~♪2015/05/13

りょうこ

61
すっごい良かったです。なんか余計な事を書いたらネタバレになりそうなのであまり書きませんが...。犬が好きな方は感情移入しやすいかと思います。良作です。すっごい良かった‼あの家族の今後も気になる。続編を希望‼2012/07/18

よむよむ

58
元警察官が海辺の田舎町のモウテルで請け負った仕事とは? 登場人物の多さとあまり感情移入できなさそうな展開に退屈気味でしたが、皆さんと同じく主人公とドーベルマン犬のマクナイトの出会いから心を通わせる様子は、犬好きでなくともずっと読んでいたいと思わせるものでした。終盤の派手なドンパチがいかにもハードボイルドでしたが、締めくくりはホッとするもので良かったです。2012/08/10

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