世界が土曜の夜の夢なら―ヤンキーと精神分析

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041101162
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「バリバリに目立つバッド・テイスト」の精神性に迫るヤンキー論の決定版。

日本人はなぜ、ヤンキーの放つ「バッド・センス」にかくも魅了されるのか? 日本文化に遍在するヤンキー・テイストを精神科医が分析、ヤンキー美学の真髄に迫る!

内容説明

やんちゃやってるけど、ガチで気合い入ってて、ハンパなく筋が通ってる。アゲと気合。現実志向。行動主義。母性。バッドセンス。日本に拡散するヤンキー・テイストを精神科医が読み解く。

目次

第1章 なぜ「ヤンキー」か
第2章 アゲと気合
第3章 シャレとマジのリアリズム
第4章 相田みつをとジャニヲタ
第5章 バッドテイストと白洲次郎
第6章 女性性と母なるアメリカ
第7章 ヤンキー先生と「逃げない夢」
第8章 「金八」問題とひきこもり支援
第9章 野郎どもは母性に帰る
第10章 土下座とポエム
第11章 特攻服と古事記

著者等紹介

斎藤環[サイトウタマキ]
1961年生まれ。岩手県出身。筑波大学医学研究科博士課程修了。医学博士。爽風会佐々木病院・診療部長。専門は思春期・青年期の精神病理学、「ひきこもり」問題の治療・支援ならびに啓蒙。漫画・映画・サブカルチャー全般に通じ、新書から本格的な文芸・美術評論まで幅広く執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

厩戸皇子そっくりおじさん・寺

64
文庫化されたのを見て図書館で借りるというセコい私。しかし面白い!。本書に出て来る固有名詞を羅列してみる。EXILE、X JAPAN、ナンシー関、浜崎あゆみ、矢沢永吉、相田みつを、浜田ブリトニー、氣志團、B'z、ジャニー喜多川、木村拓哉、シャナナ、アナーキー、BOФWY、坂本龍馬、白洲次郎、本宮ひろ志、アメリカ、岸田秀、高橋歩、村上春樹、義家弘介、『3年B組金八先生』、長田百合子、宇梶剛士、鈴木紗理奈、哀川翔、亀田三兄弟(親子)、立原あゆみ、荒木飛呂彦、『闇金ウシジマくん』、『古事記』、橋下徹。2015/08/11

kana

49
ロマンチックな題名に負けない面白さ!ヤンキー自体というよりもヤンキー的精神性の実態に迫る大変エキサイティングな一冊。ヤンキーとはスタイルであると。たとえば特攻服、EXILE、金八先生、車のファー、ガングロメイク、坂本龍馬、相田みつを的ポエム…挙句古事記に遡り、スサノオノミコトが出て来たときには震えました。その共通項とはなんなのか、オタクとヤンキーはなぜ対極なのか、闇金ウシジマくんが暴いたヤンキーの真相とは何か、考えたことないけど気になるネタが満載!何故私がヤンキー的なものが苦手なのかもわかった気がします。2018/01/19

Shimaneko

38
かつてナンシー関が指摘した芸能界とヤンキー気質の親和性の高さについては、さすが彼女ならではの慧眼と唸らされたもんだけど、これは精神分析の観点から、日本固有の文化現象として、さらに広範囲にわたって論じてて、かなり面白かった。一部ついてけないというか、説得力に欠ける部分もあるものの、「ヤンキー先生」や橋下徹に関する考察はかなり鋭いと思う。愛と夢と絆とポエム、そして作務衣w 確かに。2015/08/03

Nobu A

23
対談本「ヤンキー化する日本」を先に読了し、斎藤環著書2冊目。「何だかな」と言うのが率直な読後感。主題の「ヤンキー」を定義出来ず、「ヤンキー的なスタイル」と曖昧な括りで終始「曲学阿世」と「繋風捕影」がぴったり。現象にしても人格にしても複合的で多面性なはず。矢沢永吉や浜崎あゆみがヤンキー的なら、デビュー曲「渚のシンドバット」のサザンオールスターズや見た目から強面の長渕剛だって十分ヤンキー的。いくらでも挙げられる。海外に目を移しても、タイの寺院や宮殿の方が日光東照宮より派手。失礼だが、何とでも言えるのでは。2020/12/19

tama

22
図書館本 日本人の相当な部分を占める非知性(主義)に重点を置いてあるかと思ったがちょっと違った。「考えない・考えたがらない人々」について書いた本はないかなぁ。ヤンキーはその一部であって核じゃないもんね。作者自身もヤンキーには本質はない、表層だけだって言ってるし。2015/02/02

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