出版社内容情報
異母姉妹と入れ替えられた王女の恋と青春を描くドラマチックファンタジー！
託宣が全てを決定するファスール王国。国母の第一王女・アスタナに「この国に仇なす」「この国を救う」という全く異なる託宣が下る。結果、彼女は同時期に生まれた異母姉妹と密かに入れ替えて育てられることになる。
内容説明
ファスール王国は、神官の託宣が何よりも力を持つ国。ところが、国母の第一王女・アスタナに、「この国に仇なす」「この国を救う」という、全く異なる二つの託宣が下る。結果、なんとアスタナは、同時期に生まれた異母姉妹と、密かに入れ替えて育てられることに―。十七年後。第二夫人の娘として、男勝りに育ったアスタナは、シーハンからの美しき留学生・サルーと、運命的な恋に落ちる。波乱の王女の青春をえがく、ドラマチック・ファンタジー。
著者等紹介
濱野京子［ハマノキョウコ］
熊本県生まれ、東京育ち。『フュージョン』で第２回ＪＢＢＹ賞、『トーキョー・クロスロード』で第２５回坪田譲治文学賞を受賞。気鋭の児童文学作家として幅広く活躍中（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅてふぁん
30
三部作最後の物語。一作目のメイリンが出てきたり、二作目の二人のその後がちらっと語られていたのが嬉しかった。今回の主人公アスタナは周りに惑わされずに自分の信念を貫く強さを持った、変わり者の王女。他国からの留学生サルーと出会い、挫けそうになりながらも、自らの道を切り開いていく強さが眩しかった。少女が強く逞しく、凛とした美しさを伴って成長していくシューマ平原の三部作、どれも素敵な物語でした。2016/09/20
takaC
27
どうやら1冊飛ばしたみたいだが、まあいいか。単品でも楽しめたから。2012/09/12
はる
12
図書館本。容赦なく大事な人々が斃れ行く本を読んだあと、「おお、こんなに世の中うまくいくものかや…」とつぶやきながらも安心して読み終えた一冊。少し世界が狭くてどこにでも簡単に行けたり言葉も通じたりだけれど、そこはお約束。お姫様だって旅をする！有能な道連れと共にね。2017/12/02
Koto
12
ｼｭｰﾏ平原3部作の3作目。ｼｰﾊﾝ、ﾄｰﾙと続き物語はﾌｧｽｰﾙ王国へ。託宣により、入れ替えて育った王女ｱｽﾀﾅとｼｰﾊﾝの留学生ｻﾙｰの17年越しの運命的な恋。これまでも魅力的だったﾋﾛｲﾝ達、やっぱり今作でも女の子は凛として強かった！王族の威厳を持ちながら、心はいつだって自由でそんなｱｽﾀﾅに誰もが引き込まれる。恋の行方もよそ見せず互いが一途でそういう意味では安心して読めた。国と二人の行く末を最後まで書かないのも同じでしばらくは想像に耽ったりする。前作の登場人物達がちらほら出てくるのが嬉しかった。2014/06/12
ふみ
9
3部作の完結編。もうっ、大好きです、このシリーズ！芯のある女性が、迷いつつも己の道を切り開いていくパターンはお決まりなのですが、今回は王族内部のゴタゴタもあって、立場が苦しい・・・。表紙がすべてをバラしていますが（笑）、結末が分かっていてもハラハラして最後まで駆け抜けて読みました。濱野さん追っかけ中。次はどの作品にしよう？2016/02/22
