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眺望絶佳

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  • サイズ B6判/ページ数 187p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041100967
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

東京タワーがスカイツリーに変わる時。もの悲しくも優雅な東京短篇集。

自分らしさにもがく人々の、ちょっとだけ奇矯な日々。客に共感メールを送る女性社員、倉庫で自分だけの本を作る男、夫になってほしいと依頼してきた老女。中島ワールドの真骨頂!

内容説明

昭和33年、東京タワーが立ったあの頃から遠くここまで来てしまった。それでもわたしたちは立っていなければならない。スカイツリーのように。もの悲しくも優雅な、東京タワーとスカイツリーの往復書簡。2011年の静謐と小さな奇跡を切りとった、「東京」短篇集。

著者等紹介

中島京子[ナカジマキョウコ]
1964年東京生まれ。東京女子大学文理学部史学科卒。出版社勤務、フリーライターを経て、2003年『FUTON』でデビュー、10年『小さいおうち』で第143回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

172
スカイツリーと東京タワーの【往信】と【復信】が良い。発送が良い。特に【復信】には昭和の香りが漂い居心地読み心地が好きだった。将来、東京タワーが撤去される日がくるのだろうか?きっときっと寂しく感じるだろうな。間の短編には私には?の話もあったが、それは感覚のズレか?私の中の感受性の濁りか麻痺か・・ちょっとそんなことも感じての読了だった。2017/01/21

れみ

106
様々な東京の風景が登場する、ちょっと不思議なお話ばかりの短編集。どのお話もなかなか印象的だったけど、最初と最後の「眺望よし。【往信】【返信】」がすごく好き。2015/05/21

ゆみねこ

73
大都会の真ん中に堂々とそびえ立つ二つの塔。電波塔同士が往復書簡を交わし、二つの高見から垣間見た様々な物語を挟む。中島さんらしい、ほのぼのとした読み心地でした。2015/02/03

R

67
スカイツリーを話題においた短編を含む、ちょっと不思議な現代小説を読めました。まったく自分と共通点がない登場人物や、設定なのに、ここに描かれた何かが、とても共感を呼ぶようで楽しく読めました。目を背けたくなるような事実も描きつつ、そういうのが日常にありふれていることを思い出させるような、毒といえばいいのか、何か、読んでひっかかることのあるステキな小説だったと思います。2018/01/31

美登利

51
初めは高所で作業する人たちの話なのかな?と思っていましたが、違いました。この発想は面白いです。東京にそびえ立つ2つのタワー。新しい搭より、古い搭への往復書簡。その中にはその真下で暮らす人びとの様々な年齢のそれぞれの生活があって。繋がりがあるのかな?唐突に始まる物語に関連は?そのうちに穏やかだったり、時代を象徴するような、これまで起こった事件をほんの少しストーリーに入れてあることが、わかってきます。愉快な話ばかりではありません。だけど、誰にでも起こるような日常を書くのが上手い!といつも思わせる中島さんです。2014/10/16

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