出版社内容情報
古都・京都で翻弄される男と女――。浅見シリーズノベルス最新刊!
代々伝わる高価な壺を手に、老舗骨董品店の女将が姿を消した――。取材で京都に訪れていた浅見光彦は、女将と〈紫式部〉と名付けられた壺の行方探しを依頼される。古都の歴史に潜む闇の呪縛を浅見は断ち切れるのか!?
内容説明
京都の老舗古美術店「正雲堂」の嫁、伊丹佳奈が行方をくらました。彼女が嫁ぐ際に持参してきた高価な高麗青滋の壼“紫式部”も一緒に姿を消したという―。兄・陽一郎から伊丹家の事件について相談された浅見光彦は、町家暮らしという条件に惹かれて錦繍の京都に赴く。依頼人である佳奈の娘、千寿から手掛かりとして差し出されたのは縁切り神社・安井金比羅宮の形代。そこには佳奈と夫の離縁を祈願する内容と、見知らぬ女性の名前と住所が記されていた。だが、その住所が示した先とはなんと紫式部の墓。しかも壼を“紫式部”と名付けた男は7年前に変死しているという。奇妙なまでの符合に、浅見は古都に漂う底知れぬ妖気を感じる。そんな中、佳奈が追っていたと思われる女性が清水寺の裏手で他殺体で発見され…。“紫式部”がもたらす厄災の正体とは。京情緒あふれる傑作長編。
著者等紹介
内田康夫[ウチダヤスオ]
東京都出身。1980年『死者の木霊』を自費出版し、作家としてデビュー。1982年に浅見光彦がはじめて登場する『後鳥羽伝説殺人事件』を上梓。以来、全国を旅して日本人の心の琴線に触れるミステリーを書き続けている。2008年3月、第11回日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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