日本の文脈

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  • サイズ B6判/ページ数 333p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041100783
  • NDC分類 304
  • Cコード C0095

出版社内容情報

知の2大巨頭が日本の未来について思いっきり語り尽くした!

農業、教育、宗教、思想、戦争そして3月11日の大震災について…。日本の知性を代表する2人が日本の未来を語り合う。いったいこの国はどこへ行こうとしているのか。

内容説明

『日本辺境論』の内田樹と、『日本の大転換』の中沢新一。野生の思想家がタッグを組み、いま、この国に必要なことを語り合った渾身の対談集。

目次

プロローグ これからは農業の時代だ!
第1章 これからの日本にほんとうに必要なもの
第2章 教育も農業も贈与である
第3章 日本人にあってユダヤ人にないもの
第4章 戦争するか結婚するか
第5章 贈与する人が未来をつくる
第6章 東洋の学びは正解よりも成熟をめざす
第7章 世界は神話的に構成されている―東日本大震災と福島原発事故のあとで

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tui

30
不定期に、書かれた時系列にこだわらず、時々読んでいるウチダ本。今回は中沢新一氏との対談です。思考のテンポや好みがとても合うのか、とても和やかな「おばさんトーク」(おばさん化したいい歳の男二人が余計なお世話をぺちゃくちゃ喋ること、の意だそう)が繰り広げられています。相変わらずやや乱暴な論理展開も楽しい。ウチダ本の常で、今回も思考のエッセンスをおすそ分けしてもらう気分で読みました。この本から特に分けてもらったのは、日本における原子力と原発の捉え方です。要は、そもそも扱える器に日本がないって事です。2017/06/12

Gatsby

22
中沢氏と内田先生の対談は、実際に会場で聴いたことがある。内田先生の対談は、ややもすると内田先生の圧倒的なパワーに引き込まれて、相手の方のカラーが出にくいことがあるように思うが、中沢氏との対談は、さすが中沢氏だけあって、いい勝負をしているという感じがする。内田先生に染められすぎてもいないし、かと言って話がかみ合わぬわけでもない。特に、二人の宗教やユダヤ人に対する知識とその専門的研究から得られた考察は、興味深く読むことができた。ユダヤ人ノーベル賞受賞者が多い理由についての話も納得のいくものであった。2012/03/07

浅香山三郎

19
内田樹さんの本も何冊か積ん読があり、本書もその一冊。二人とも似たやうな部分で仕事をされてきたこともあり、「男のおばさん」のトークは協調的に盛り上がる。『日本辺境論』や『緑の資本論』の周辺について、さらにはレヴィ=ストロースについて、ユダヤ人的な発想について、話が及ぶ。両者ともずつと同じことを主張されてきたと思ふが、それが対談といふカタチでおおいに響き合つてゐるのがよい。2020/04/15

mm

17
対談しているお二人はノリノリだったのだと思う。(笑)が随所にあった。同じ歳でともにあの時の東大に居たという共通項があり、アカデミズムの辺境にいるという自覚も共有。お二人とも深く深く構造主義に刻印されているように思われますが、それは吸った空気のせいなのか、個人的傾向なのか。。多分両方だね。中沢新一さんのおじさんが網野善彦と知って驚いた。2020/01/21

かりあ

15
すごーーーく面白かった。付箋だらけ。レヴィ=ストロース読まなきゃと思った。時々、並行読みしてた『県民性』という本とつながるところがあって興奮した。まだまだ世の中知らないことも、知らねばならんことも山ほどある。そもそもいまのこの西洋からきた社会システムと、日本の国民性というか気質みたいなものが根本的に合ってないってことがよーーくわかった。日本に合うシステムを見つけなきゃいけないだろうとは思うけど、多分どん底まで落ちて全部崩れない限り変わりはしないだろうなという諦めが強いけどそれは悲観的?(笑)2015/06/18

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