花いくさ

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  • サイズ B6判/ページ数 228p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041100691
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

おのれ秀吉……花の家元、池坊専好の命をかけた仇討ち!

切磋琢磨し厚き友情と信頼で結ばれていた、花の家元・池坊専好と茶の名人・千利休。しかし秀吉に切腹を命じられ利休は非業の死を。専好の秀吉に対する怒りは増すばかり。そんな専好に秀吉へ復讐の機会が訪れる…。

内容説明

深い友情と信頼で結ばれていた花の名手・池坊専好と茶の名人・千利休。ところが、秀吉の怒りを買った利休は、非業の死を遂げる。花をも捨てかけた専好だったが花の力で立ち直った。しかしその後も、専好のまわりの罪なき人たちの命が失われていく。怒りに震える専好に、秀吉への復讐のまたとない機会が訪れる…。池坊専好と千利休感動の歴史ドラマ。

著者等紹介

鬼塚忠[オニツカタダシ]
1965年鹿児島市生まれ。大学在学中から世界放浪の旅を始め、40ヵ国を巡り、世界各地で働く。帰国後、海外の本を日本に紹介する仕事を数年した後、独立。著書に『海峡を渡るバイオリン』(陳昌鉉、岡山徹と共著/2004年11月にテレビドラマ化し、文化庁芸術祭優秀賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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nico🐬波待ち中

68
豊臣秀吉に仕掛けた仇討ちは、刀を持たずに花を持って戦うプライドを掛けた花戦さ!京都六角堂の住職にして花人の池坊専好。専好の生ける花は常に花の命と向き合い、見る者にも生きる力を与えるもの。花の道、茶の道と道は違えど、専好と千利休との友情も頷ける。そんな中での利休切腹。専好は秀吉相手に一世一代の大勝負に挑む!今回も織田信長の器の大きさには唸る。信長に追い付こうと頑張っても小手先の誤魔化しは効かない。専好、利休、信長の生まれながらの品格は相当なものだ。信長をも唸らせた、清洲城で専好が生けた花が見てみたかった!2017/06/12

キジネコ

43
敗北は勇気を試す。物語の秀吉は暴君、己を認めぬものを殺し続ける悪王なのです。懐刀三成は歴史の回天を担う器量の欠片もない小物。茶と華の示す道、草木を介して宇宙と語り合う利休と専好、彼等は云います「美に至る経路は遠く一様ではない。到達を夢想する事が本願ではなく、その道を歩く今が尊い」と。負けることを恐れ続け、黄金の眩い茶室に権威を委ねた秀吉が、光と熱の太陽であったとすれば、利休の暗黒は全てを包含する宇宙の黒。亡者達の声が黄泉から天下様の寝を侵す。猿よ、猿よ、信長の声に涙する憐れな男は敗北を認めたのだろうか。2017/03/03

けいた@読書中はお静かに

33
実に面白い!久しぶりに心が沸き立つエンターテインメント性に長けた時代小説を読みました。親友千利休や親しい人を傍若無人な秀吉に殺された花の名手、池坊専好による「刀」を「花」に変えた一世一代の大いくさ。来年には野村萬斎主演で映画化。原作を読んで絶対、映画を見てみたいと思ったのは「のぼうの城」以来かな。そう言えばこちらも野村萬斎主演(笑)特に本では想像するしかない生け花を映像で見れるというのが楽しみ。主演以外のキャストも大好きな俳優さんばかり。先月の京都旅行で六角堂を訪れましたが、行く前に読みたかった。2016/08/27

ケンケン

24
(465冊目)初・鬼塚作品。映画化(2017年公開予定)のNEWSを耳にし気になって、読んでみました。 映像でどのように表現されるのか、キャストをついつい想像しながら… 正直、池坊さんの名前しか存じあげなかったので、歴史的なエピソードなど知らなかった分より一層楽しめた次第。 冒頭からグッと来るシーンがあったりと、引き込まれるストーリー展開に、ずずずいーっと一気に読み終えてしまった! 侘び寂びの効いた、日本の美が感じられる演出・音楽を映画には期待したいものです。2016/04/10

深青

21
映画になるという事で惹かれて手に取ってみました。華道の歴史もかなり不勉強なのですが…それでも楽しめました。2017/05/21

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