伝説の「どりこの」―一本の飲み物が日本人を熱狂させた

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 271p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041100417
  • NDC分類 588.4
  • Cコード C0095

出版社内容情報

かつて、この国には「どりこの」があった。――その飲み物は、もう作れない

それは、かつてこの国を席捲し、誰もが知っていた飲み物である。誰がどう作ったのか? なぜ昭和を代表する飲み物になったのか? そして、なぜ消えたのか? 謎の飲み物から新しい昭和を描き出す、発掘ルポの傑作!!

内容説明

「どりこの」―かつて、この国を席捲した飲み物。旧陸海軍でも用いられた滋養飲料を大々的に売り出したのは…なんと講談社だった。「聖水」と呼ばれるほどの人気を博したが、太平洋戦争の激化にともない製造中止に。戦後、一時は復刻されるも、開発者の死と共に消えていった…。誰がどうつくったのか?なぜ昭和を代表する飲み物になったのか?どうして現代では製造できないのか?「どりこの」ミステリーから、昭和の新たな姿が見える。

目次

序章 昭和最大のミステリー!?
第1章 人々を魅了した「どりこの」
第2章 講談社が「どりこの」を仕掛けた
第3章 「どりこの」はこうしてつくられた
第4章 「どりこの」を売ったのは少年だった
第5章 「どりこの」を生んだ博士
第6章 「どりこの」は二度とつくれない

著者等紹介

宮島英紀[ミヤジマヒデキ]
ルポライター。1961年生まれ。熊本県水俣市出身。故・今村昌平監督が主宰した横浜放送映画専門学院(現・日本映画大学)でドキュメンタリーを専攻。在学中、原子力発電所における下請け労働者の被曝実態を追った『われわれの原発白書』(第5回広島国際アマチュア映画祭優秀賞受賞)を演出。テレビ番組のADを経て、フリーの映画助監督となり、松尾昭典、斎藤耕一、北野武、和泉聖治らに師事。その後、取材・執筆に活躍の場を移し、環境問題や食糧問題、人物ルポなどを手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふろんた2.0

22
戦前に世間を賑わせた滋養清涼飲料の「どりこの」。初めて聞いた。カルピスのように希釈して飲むもので、大変高価だったらしい。版権を持っていたのはなんと講談社。社史を辿り、まさかどりこのを試飲してみるとは恐れ入ります。昭和初期を知る大変貴重な読み物だった。2016/02/13

ろくでなし@ぐーたら中

22
その昔、日本中を席巻し人々を大熱狂させた飲み物の発売元は何とアノ講談社。死にかけの者は生き返り便秘などタチドコロに治し、喘息をも改善させ学校の成績まで上げるという怪しげなドリンク⇒その名も『どりこの』。この言いっ放し感とワケの判らん響き♡売ってたら間違いなく買う(笑)今となっては製法すら不明だが実在した浪漫あふれる飲料に纏わる謎、謎。当時の稀薄な手掛りから少ない証言者を探し、戦前の時の壁を越えた調査は容易でなかったろう事が推察されるだけに地に足のついた独自の視点に基づくルポは芯が通っていてかなり愉しめた。2014/09/08

あなほりふくろう

17
某艦これ4コマでみかけた「どりこの」に興味を持ち、この本を手に取ったのだが。確かに戦前の講談社と野間氏、少年部のくだりは非常に興味深いものであったがそちらばかりに分量が割かれていて、自分としてはもっと直接的に「どりこの」とは何かを知りたかったので1冊の本として少々肩透かしな結果となった。それでも著者はかなり調べたのであろう、今では製法も分からないこの「どりこの」がどんなものだったかできる限り言葉にして示してくれていたので全く無駄ではなかったとも思う。うん、どりこの、一度飲んでみたいものだ。2014/06/23

KAZOO

15
このような飲み物が昭和初期にあったということは不思議な感じがします。しかも発売元が講談社ということでこれも驚きでした。新聞の広告などビジュアル的にもさまざまな資料を出してきて当時のその他の様々な小物を紹介してくれておもしろく読みました。このようなことを見ても当時から日本人というのは結構はやりものに弱いのかなあと感じました。2013/02/09

すけきよ

14
この、「どりこの」なる飲み物のことは全く知らず、本屋で見かけて、てっきりモキュメンタリーかと思ったくらい。その味は非常に甘く、戦前の日本で大流行したという。だが、太平洋戦争により製造が中止され、そのままこの世から消えてしまった飲み物。この説明でも、やはりフィクション臭い。なんか『鼻行類』みたい(笑)そもそも、「どりこの」という強烈に人工物臭い名前が! しかも、販売元は講談社!なぜ、出版社が!? はたして誰が作ったのか!? そして、明かされる驚愕に名前の由来! 図版多数で見てるだけでも楽しい。オススメ。2013/04/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4319871
  • ご注意事項

最近チェックした商品