化け者心中

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  • サイズ 46判/ページ数 285p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041099858
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

江戸は文政年間。足を失い絶望の底にありながらも毒舌を吐く元役者と、彼の足がわりとなる心優しき鳥屋。この風変りなバディが、鬼の正体暴きに乗り出して――。

「あたかも江戸時代をひらひらと自在に泳ぎまわりながら書いているような文章。こんなにぴちぴちした江戸時代、人生で初めて読んだのである。脱帽!!」(森見登美彦氏)

「早くもシリーズ化希望!」(辻村深月氏)

「作品の命というべきものが吹き込まれている」(冲方丁氏)

と、選考委員全会一致の圧倒的評価。
傾奇者たちが芸の道に身をやつし命を燃やし尽くす苛烈な生きざまを圧倒的筆致であぶりだした破格のデビュー作!!

■「大傑作!!江戸という時代と場所、芝居の世界のバーチャル体験として見事」(ライター 吉田大助)
■「現代の戯作者としての力量を秘めている。とんでもない新人が登場したものだ。今年度ナンバーワンのベスト本である。」(評論家 菊池仁)
■「江戸の景色が浮かんでくるような文章のセンスは驚異的である。」(ミステリ評論家 千街晶之)
■「これで新人!?ぜひ豪華絢爛な舞台や映画で観たい!」(丸善本店・高頭佐和子)
■「取り憑いたら離れない「鬼気迫る」以上の物語。すっかり呑み込まれ、抜け殻状態。。」(ブックジャーナリスト 内田剛)
■「あまりに興奮して、体が乗っ取られたようになりました」(本の雑誌社・浜田公子)
■「アウトローな存在であり、かつ男女の性別からも逸脱している役者の生理や道徳観念を浮き彫りにしていく展開がスリリング。肚の坐った書き手だ」(書評家 杉江松恋)


内容説明

その所業、人か鬼か―時は文政、所は江戸。当代一の人気を誇る中村座の座元から、鬼探しの依頼を受け、心優しい鳥屋の藤九郎は、かつて一世を風靡した稀代の女形・魚之助とともに真相解明に乗り出す。しかし芸に心血を注ぐ“傾奇者”たちの凄まじい執念を目の当たりにするうち、藤九郎は、人と鬼を隔てるもの、さらには足を失い失意の底で生きる魚之助の業に深く思いを致すことになり…。善悪、愛憎、男女、美醜、虚実、今昔―すべての境を溶かしこんだ狂おしくも愛おしい異形たちの相克。第11回小説野性時代新人賞受賞作。

著者等紹介

蝉谷めぐ実[セミタニメグミ]
1992年大阪府生まれ。早稲田大学文学部で演劇映像コースを専攻、化政期の歌舞伎をテーマに卒論を書く。広告代理店勤務を経て、現在は大学職員。2020年、『化け者心中』で第11回小説野性時代新人賞を受賞し、作家デビューする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

青乃108号

229
読み終えて、心に満ちて来るのは人間に対する情愛。このところ俺は、ほとほと疲れてしまってて、人間なんて、ららーらーららら、らーらー。と吉田拓郎の歌を知らず口ずさんでたりして妻に気持ち悪がられる事が多々あり。すっかり嫌になってやさぐれた気分でいたところが、この本を読んで、読み終えて、心に満ちて来るのは人間に対する情愛。何だかとても暖かい。2023/09/11

みっちゃん

165
殺人事件の舞台は芝居小屋。犯人は何と鬼。役者を喰らって成りすます。探偵役は不幸な事件に因り引退を余儀なくされた花形女形と「彼女」を背負い、どこへでも馳せ参じる木訥な青年。鬼は人でなし、残忍なもの。立ち居振舞いでそれとわかるはず。ところが。調べれば調べる程明らかになるのは役者達の嫉妬、悪意、画策、秘密。芸を極める為なら何でもする。目の前のこの者は人か鬼か男か女か。その境界がどんどん曖昧になる。終盤明かされる鬼の正体と「動機」は何とも切なく悲しい。読み終わりわかるタイトルの秀逸さよ。なあ、そうだろ、お前さん。2021/02/12

nobby

153
「これは筋書きじゃねえ! 」咄嗟の叫びと重なる複雑な想い…江戸の歌舞伎を舞台に始まる展開にまず苦戦…それでも「役者六人の中に鬼がいる」岡引きミステリ変貌にはワクワク♬ただ、作品の真意はそこにあらず再び困惑…自らの立場や番付あるいは評判を上げるため、それぞれに憑依する鬼の姿…そもそも人間なのか鬼なのか、あるいは男として女として生きる意義は何なのか…間違いなく堅い概念しか持ち得ていない自分は茫然とするのみ、嘘と誠その区別すら分からない…「まるで化け物だ!」芝居を形容する台詞を目にしてタイトルの上手さには納得。2021/05/16

ちょろこ

153
鬼暴きミステリの一冊。役者六人の中に鬼がいる!耳に心地良い言葉と共に鬼暴きの幕開けだ。時々舞うかのようなリズム感のある言葉はもちろん、心の奥にふぅわりと響く言葉を拾い味わいながら鬼へと近づく時間。次々と暴かれる役者達の凄まじい心意気、本性には圧倒されるほど。そしてちらりと見える、誰もが心に住まわせる鬼の姿に時折、己を見つけて心はちくり。人、鬼、男、女その境がゆうらりと混じり合う描き方も美と哀しみ感じる味わい深さ。魚之助、藤九郎、鬼、愛、心中、せつなさ舞う幕終い。あぁ、なんか最高の時間やったわ。2020/12/05

ひさか

150
2020年第11回野性時代新人賞受賞作を改稿して野性時代2020年8月号に掲載。加筆修正し、2020年10月角川書店から刊行。作者デビュー作。おそろしくテンポの良い語り口が楽しく、ぐんぐんと惹き込まれましたが、すぐに慣れてしまいました。役者が芸にかける執念の話と殺人という短絡的な手段とのギャップに違和感を覚えました。鬼登場のくだりでの唐突さにも馴染めません。面白いところがたくさんありますが、バランスの悪さ的なところが気になりました。次作が楽しみです。2021/01/26

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