内容説明
1980年代後半から1990年代初頭までの日本を覆ったバブル景気の只中に青春を過ごしたバブル世代は、いかにその能天気さを育み、バブル崩壊後の日本を生き延びてきたのか?現代の若者とは全く異なるバブル世代の就職事情、金銭感覚、恋愛意識を解剖し、ゆとり世代の子を持つ親としての煩悶と、老後への不安をも明らかに。バブルの恩恵をたっぷり受けた「駄目な世代」を自認する著者による、愛と涙の世代論。
目次
昭和の最下級生として
親バブル、子ゆとり
ディスコの灯を守り続け
なんとなく、軽チャー
女子大生ととんねるず
「いつまでも若く」の呪縛
「聖子死ね」からの脱却
気づいたら少子化
昭和と平成のあいだで
デジタル格差社会の中で
ナチュラルの波を乗りこなせ
パンツをかぶる男達
根性にうっとり
オタク第一世代
気がつけばリストラ
親全学連、子バブル
ひのえウーマンの強気
大谷世代への劣等感
少子化世代、死への不安
古い時代の末尾から
著者等紹介
酒井順子[サカイジュンコ]
1966年東京生まれ。高校在学中より、雑誌にコラムを執筆。立教大学社会学部卒業後、広告代理店に就職。その後執筆業に専念。『負け犬の遠吠え』で第4回婦人公論文芸賞と第20回講談社エッセイ賞をダブル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。