角川文庫 ロード・エルメロイ２世の事件簿〈９〉「ｃａｓｅ．冠位決議（グランド・ロール）〈中〉」

三田 誠【著】

ＫＡＤＯＫＡＷＡ（2020/11発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 271p／高さ 15cm
• 商品コード 9784041099629
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

内容説明

宿敵ハートレスの狙いは、いみじくも己の悲願と同じものだと知り、激しく動揺するエルメロイ２世。追い打ちをかけるがごとく、２世たちが拠点を置く学術都市スラーが、フェイカー・ヘファイスティオンの宝具により壊滅状態に陥った。連続失踪事件に秘された謎と、目前に迫った冠位決議に潜む君主たちの陰謀。あらゆる脅威が降り注ぎ、２世はその歩みを止めてしまうのだった。傑作魔術ミステリ最終章は、その深奥へ―。

著者等紹介

三田誠［サンダマコト］
ＴＶアニメ化された『レンタルマギカ』のほかに『クロス×レガリア』など、ライトノベルの執筆を中心に活躍。多岐にわたり活動している（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[南北]

ハートレスの目的は征服王イスカンダルの召喚にあると知り、愕然とするロード・エルメロイⅡ世。一度は気力を失ってしまうが、さらに英霊を召喚するだけではなく、時計塔の魔術を根底から覆すものだったことがわかり、再び立ち上がることになる。学術都市スラーはへファイスティオンによって壊滅状態になってしまうし、時計塔の魔術師たちも手の内を明かしていないことがまだありそう。これまでの登場人物が次々と集結していることもあって、最終巻への期待が高まる。

2020/12/18

[Ru]

霊墓アルビオンのあり方やハートレスについて大きく進展があった。個人的に好きだなと思ったのは冠位決議、本チャン前にめちゃくちゃ根回しどころかガッツリ直接やり取りしてるところで、しかも何回も会って話してて笑ってしまった。下巻に控えてるであろう本番がどんな儀式なのか、行われるのかもわからないけど楽しみ。

2021/03/05

[ソラ]

終幕に向けての盛り上がり。

2021/01/16

[水無月冬弥]

三田誠先生（@makoto_sanda）の　#ラノベ　驚愕のラストから続く中編、まさか伝説の魔術師である橙子とフェイカーの魔術戦が楽しめるとは……。そして抜け殻となったエルメロイに活をいれるのが、グレイたんというのがいいですね、お前ら結婚しちゃえよ

2021/01/03

[うさみＰ]

「生きろ」という王の最後に応えるために。全てを投げ売り鎖に縛られながら求めた夢を横取りされた形となり、失意に沈むエルメロイ。王の大きな背中を追うように、師匠の細長い背中を追う内弟子の叱咤。時計塔で繰り広げられる権謀算術が人が編み出した仄暗い魔術なら、魔術師の在り方から外れる三流魔術師のエルメロイが編み出したのは、利益や打算を超えた『絆』という輝かしい礼装。彼の一言にどれだけの魔術師が救われたのだろうか。冠位ですら神秘の袖にも届かない。

2021/01/04