内容説明
お人よしカウンセラー・白崎の元に痩せ細った女性患者がやってきた。ところが助言に激昂した彼女は呪いの言葉を残し去る。夜、ふと目を覚ました白崎が見たのは、床を蛇のように這い回る化け物。白崎は藁にもすがる思いで、あらゆる呪術を駆使し祟りを祓うと評判の祟られ屋・黒染十字を訪ねる。しかし、美形なのに変人の黒染に巻き込まれ、一緒に祟りの元凶を探ることになってしまい―。不本意コンビのホラーミステリ、開幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
★Masako★
77
★★★✰︎ 心理カウンセラーの白崎は、ある女性患者に呪いの言葉を吐かれ、蛇女のような化け物に取り憑かれてしまう。相談した知人に紹介されたのは、超美形の"祟られ屋”黒染十字。相手に取り憑いた祟りや呪いを祓うのではなく、自分に取り憑かせて祓うという。蛇女の正体は? この呪いの元凶は? 白崎と黒染、白黒コンビが謎を追う! 文章も会話も軽めだが、陰陽道、ギリシャ神話、蛇神、バチカン等など好みの要素が沢山あった。互いを補うような二人の関係も中々いい。黒染の意外な過去も垣間見えて、続編が楽しみなホラーミステリ♪2020/10/17
凛
55
祟られ屋・黒染と心理カウンセラー・白崎というコンビによる、色んな要素ごった煮な感じのホラーミステリ。女性患者のカウンセリングに失敗し、彼女に憑いていた蛇女に憑かれてしまった白崎。知人に紹介してもらった祟られ屋の黒崎の祓い方は、一旦自分に祟りや呪いを憑かせてから祓うという変わった方法。そして、黒染が使う小道具は百均などで用意したものというのがまた面白い。それでいいんだと思わず突っ込みたくなるけれど、そこがいい。何だかんだでいいコンビになりそうな二人。続編もありそうな終わり方だったので、楽しみに待ちたい。2020/11/08
はつばあば
46
忘却でしょうか・・メドゥーサが三女やったなんて頭に無かった!。白と黒のお話(笑)。お人好しのカウンセラー白崎は拒食症のような女性と会ったあと呪いの言葉を吐かれた。恐怖に駆られた白崎が頼ったのは「祟られ屋」黒染十字。この黒染、一人の刑事にめっちゃ目の敵にされてる(;´∀`)。祟られ屋の仕事をしながら料金が曖昧。白の年齢が黒より上だが、どうやら今後 白は黒の助手的役割を果たすことになりそう。?今回の内容?蛇の話は私あきませんねん。勿論読了しましたが・・男は女性に誠実でないと女は怖いぇ。嫉妬の類は・・恐ろしい2022/11/20
坂城 弥生
43
タイトルから短編集みたいな感じかと思っていたら、一つの祟りの話だった。祟りというより呪いという表現のほうが近いように感じたけど。ただ、蛇関係の呪いだから割と蛇がうじゃうじゃと…続きが出たら読みたいな。2020/10/29
MATSU
32
初読みの作家さん。それほどホラーではなかったですが、面白く読めました。祟られ屋の黒染とカウンセラーの白崎のバディ。黒染と白崎のやり取りがいい。祟られ屋というからどんな感じと思ったら、偉そうだけど、報酬とらないし(笑)白崎も弱いのかと思ったらちょっと違って、2人でいるのがちょうど良い。次もありそうなので読もうと思う。2023/07/20