新宿特別区警察署 Lの捜査官

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  • サイズ 46判/ページ数 352p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041098875
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

全く新しい『女』の警察小説!新宿歌舞伎町と二丁目で発生の猟奇事件に挑む

内容説明

「新宿L署」に本日着任の新井琴音警部は、子供のインフルエンザで初出勤すら危ぶまれていた。夫の敦は警視庁本部捜査一課の刑事だが、琴音のほうが階級は上で、夫婦仲はぎくしゃく中。なんとか署に到着した琴音は、個性的な服装の女性部下・堂原六花から、歌舞伎町のホテルで全裸の女性遺体が発見されたと聞き…。母であり妻であり警察署幹部である琴音と、レズビアンの異色捜査官として男性中心組織の中で闊歩する六花。L署の面々と共に、事件解決に向けて奮闘する!

著者等紹介

吉川英梨[ヨシカワエリ]
1977年埼玉県生まれ。2008年、第3回日本ラブストーリー大賞エンタテインメント特別賞を受賞した『私の結婚に関する予言38』でデビュー。警察小説のシリーズ作品を多く執筆し、著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

217
楽しい読書だった。同性愛、トランスジェンダー、LGBTQXを扱った小説。子育ては女がすべき、女は三歩下がって男を立てて…男尊女卑な伝統を主張する人々と、ビアンをカミングアウトする女刑事がぶつかり合う。子供の性自認を認められない毒親、旧来の価値観を堅持しようとする右翼団体も登場し事件は混迷。色々考えるきっかけになったし、自分の知らない世界であることは間違いないが、想像を超えたという驚きは感じられなかった。2021/03/10

いつでも母さん

183
これは琴音が主人公なのか?レズビアンの部下・六花が軽やかで目を惹いた。新任の警部・琴音が着任早々から事件に追われるところから始まる吉川さんの新作。夫は琴音より階級が下の警視庁捜一の刑事であり、二人の間には小3の一人息子がいる。事件を追いながら妻、母、仕事における自分自身の『生きにくさ』を抱える琴音と対比するような六花との絡みはなかなか面白い。事件は何ともな真相が傷ましくて腹立たしくてだったが、LGBTについて考えさせられる本作。これはシリーズ化されるのだろうな。2020/12/16

🐾Yoko Omoto🐾

123
舞台は歌舞伎町はじめ新宿の歓楽街のみを管轄する新しい所轄署「通称L」。LGBTや性的マイノリティが絡む事件を本筋に、根深い男尊女卑、毒親の呪縛、働く女性の仕事と家庭の両立など、シビアなテーマがふんだんに盛り込まれている。階級が下の夫との根本的なズレに憤り苦悩する琴音と、レズビアンを公言し、人の心の動きに聡い部下の六花。キャラ立ちもさることながら、二人それぞれのバックボーンが物語の核となっている為、事件の顛末にも説得力が増した印象。巻末の参考文献の多さに吉川さんの意気込みが感じられた。続編はあるのだろうか。2021/02/19

ゆみきーにゃ

115
面白くて一気読み!虎太郎が可哀想と思ってしまうのも差別なんだろうか。夫、淳の六花に対する態度や仕事中の性行為など本当にイライラする。まだまだ社会の地位は平等とは言えないと思う。中々深い作品だった。2021/02/16

☆よいこ

109
LGBTQ。新宿二丁目を管轄にもつ新宿特別区警察署(通称、新宿L署)に幹部赴任した女性警察官、新井琴音(あらいことね)の苦悩。琴音は小学3年のひとり息子がインフルになるも休めない。同業の夫の階級を飛び越し気を使う毎日、ゴメンなさいの連続の子育てに疲れ果てていた。レズビアンを公言している部下の堂原六花(どうばらりつか)は個性的で、この街での捜査にはなくてはならない存在。ホテルで女性の死体が発見され、犯人は武器を持って逃走した。捜査中、LGBTイベントで無差別殺人事件が発生する▽魅力的なキャラでシリアスな物語2021/04/09

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