ばくうどの悪夢

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ばくうどの悪夢

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  • サイズ 46判/ページ数 486p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041098783
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

「眠れば、死ぬ」
東京から父の地元に引っ越してきて以来、悪夢に悩まされていた「僕」は、現実でもお腹に痣ができていることに気づく。
僕だけでなく、父親の友人の子供たちもみな現実に干渉する悪夢に苦しめられていた。
やがて、そのうちひとりが謎の死を遂げる。
夢に殺されたのか。次に死ぬのは誰か。なぜ、悪夢を見るのか。
理由を探る中でオカルトライターの野崎と真琴からお守りをもらい、僕らの苦悩はいったん静まったかのように思われた。
しかし、今度は不気味な黒ずくめの女に襲われる悪夢を見るようになる。 「比嘉琴子」と名乗るその女は、夢の中で僕を殺そうとしてきて──。

内容説明

東京から父の地元に引っ越してきて以来、悪夢に悩まされていた「僕」は、現実でもお腹に痣ができていることに気づく。僕だけでなく、父親の友人の子供たちもみな現実に干渉する悪夢に苦しめられていた。やがて、そのうちのひとりが謎の死を遂げる。夢に殺されたのか。次の死ぬのは誰か。なぜ、悪夢を見るのか。理由を探る中でオカルトライターの野崎と真琴からお守りをもらい、僕らの苦悩はいったん鎮まったかのように思われた。しかし、今度は不気味な黒ずくめの女に襲われる悪夢を見るようになる。「比嘉琴子」と名乗るその女は、夢の中で僕を殺そうとしてきて―。比嘉姉妹シリーズ待望の最新長編。

著者等紹介

澤村伊智[サワムライチ]
1979年、大阪府生まれ。幼少時より怪談/ホラー作品に慣れ親しみ、岡本綺堂作品を敬愛する。2015年、『ぼぎわんが、来る』(受賞時タイトルは「ぼぎわん」)で第22回日本ホラー小説大賞“大賞”を受賞。巧妙な語り口と物語構成によって、選考委員から高評価を獲得した。19年、「学校は死の匂い」で第72回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。20年、『ファミリーランド』で第19回Sense of Gender賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

331
澤村 伊智は、ほとんどの作品を読んでいる作家です。比嘉姉妹シリーズ最新作、最初のスタートからかなり怖いホラーを期待しましたが、竜頭蛇尾でした。 しかし小説の中とは言え、妊婦や胎児を惨殺してはイケマセン。 https://www.kadokawa.co.jp/product/322005000376/2022/11/22

のぶ

195
澤村さんは本作を「エルム街の悪夢」のオマージュとして書いたとの事だが、自分は映画を観ておらず、どう影響していたか確かめてみたかった。物語は前半、悪夢に悩まされていた「僕」はそれが僕だけでなく、父親の友人の子供たちもみな現実に干渉する悪夢に苦しめられていて、やがて、そのうちひとりが謎の死を遂げる。そして今度は不気味な黒ずくめの女に襲われる悪夢を見るようになる。このあたりまでは興味を持ち面白く読み進んでいたのだが、後半理解しづらい描写が続き、あまり楽しめなくなった。夢を文章にするのは難しいと感じた。2022/11/29

KAZOO

178
比嘉姉妹シリーズの長編とはいうもののあまり出てこない感じです。少年の見る夢がおどろおどろしいというか確かに私も見た映画の「エルム街の悪夢」を思い出しました。悪夢映画の傑作です。この本では前半と後半に分かれていて最初に横溝正史の作品の様な殺害の場面(津山殺し)が出てきて、後半は日本書紀のような話(イザナギ、イザナミ)も出てきます。澤村さんの新しい境地という気がしました。2023/05/04

yukaring

174
「眠ればあなたは死ぬ」夢と現実の境界線が揺らぎ、ジワジワと侵食してくる悪夢。夢の中で"アレ"に捕まってしまったその時は・・想像するだけで背筋が凍る。東京から引っ越してきてから悪夢に悩まされる「僕」やその同級生。そのうちの1人が謎の死をとげたのは悪夢に関係があるのか?まずスプラッタ的展開で幕を開ける序章と『ばくうど』の謎に恐怖する第一部、そして衝撃の第二部と構成も絶妙でシリーズ中で一番面白い。比嘉姉妹や野崎さんも事件解決に奔走するが得体の知れない闇に今回は苦戦。眠ることがトラウマになりそうな1冊だった。2022/12/15

しんたろー

159
昔『世にも奇妙な物語』を創っている時に先輩から「夢オチだけはやるな!小学生でも考えられることをプロがやったら恥だぞ!」と言われ教訓にしていたので、前半は懐疑的だったが、流石の澤村さん!幾重にも夢を重ねて、読み手さえも夢の中へ誘うような内容…悪夢の連続から哀しい夢まで織り込んで「今は何処にいるんだ?」と戸惑わされ、Cノーラン監督の傑作『インセプション』のようでもあった。グロ度が高めなので苦手な人には薦めないが、伏線の回収も含め構成が巧みで、著者がリスペクトしている?『エルム街の悪夢』を超えたかも知れない。2023/03/28

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