内容説明
海辺の壮麗なホテルをヘリが急襲、放たれた弾丸が明日香の胸を撃ち抜いた―。日本を脅かす新型麻薬の元締・君国の下から愛人のはつみが逃亡した。極秘指令を受けた女性刑事・明日香は彼女に接触するが、銃撃によりはつみもろとも瀕死の重体に陥る。だが、奇跡は起こった。脳移植により、脳死したはつみの体に明日香の心が宿ったのだ。「アスカ」といて蘇った刑事の、決死の戦いがはじまる。一気読み必至のエンターテインメント!
著者等紹介
大沢在昌[オオサワアリマサ]
1956年、名古屋市生まれ。慶應義塾大学法学部中退。79年「感傷の街角」で小説推理新人賞を受賞しデビュー。その後、86年『深夜曲馬団』で日本冒険小説協会最優秀短編賞、91年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞、94年『無間人形 新宿鮫4』で直木賞、2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞、10年、日本ミステリー文学大賞、14年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マムみかん(*ほぼ一言感想*)
27
未読だったので、新装版が出たのを機に読んでみました。 脳死状態の犯罪組織ボスの愛人に、瀕死の女性刑事の脳を移植。 生まれかわった女性刑事アスカ…。 SFエンタメと思えば、突飛な設定も問題なく楽しめます。 警察内部の裏切り者をあぶり出す囮として、誰も信用できない中、襲撃者たちから逃げ切れるのか。 恋人の仁王は、本当にスパイだったのか。 ドキドキしながら下巻へ☆2021/02/07
青蓮
17
2003年に映画化された原作小説の新装版。特命を帯びた刑事の河野明日香が、護衛を依頼してきた新型麻薬組織「クライン」の独裁者の愛人・神崎はつみ諸共何者かに狙撃された。瀕死の重体だった明日香は極秘の脳移植により、はつみの身体を持つ「アスカ」として蘇らされ、必死の「囮」を演じることになる。誰が味方で誰が敵かは分からない。信じられるのは己のみ。組織は警察内部の通報者を使い、次々と殺戮の罠を仕掛けてくる。逃走劇と追劇のテンポの良さ!巧みな文章とストーリー展開が面白くて止まらなくなる、ハードボイルドロマンス。2020/08/31
Naoko Fukumi Fujita
5
2番目に好きな作家の文庫本、1995年7月に小学館より単行本として、1997年7月にカッパ・ノベルスとして、1998年11月に角川文庫として刊行された作品の改版、上編。1995年の単行本ですので、携帯電話はそれほど普及しておらず、自動車電話がまだ存続していたころのお話。お約束の錦糸町を含む東京、九州、浜松や京都と舞台は絡み合い、いつものスピード感のある展開。女性刑事の脳が裏社会をあやつる男の情婦へ移植され、さらなる任務を果たすラブロマンス的なまさにハードボイルド。コロナ禍における短期旅行のお供にぴったり。2020/10/13
すーさん
4
脳移植によって蘇った元麻薬捜査官女刑事と恋人でもある相方刑事が麻薬組織に立ち向かうストーリー。ハラハラドキドキで一気読み‼️2020/09/26
terukravitz
4
★★★☆☆2020/09/05
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