内容説明
犯罪組織の独裁者・君国の愛人はつみの身体と、女性刑事明日香の精神を持つ「アスカ」。囮を演じる彼女に対し、組織は警察の内通者を使い、次々と殺戮の罠を仕掛ける。アスカを守るのは明日香の元恋人「仁王」ただひとり。だが、仁王ははつみの体に宿るのが明日香であることを知らない。一方、アスカは仁王が組織のスパイである疑いを捨てきれないでいた。不協和音が生じた2人に、さらなる刺客が迫る―。
著者等紹介
大沢在昌[オオサワアリマサ]
1956年、名古屋市生まれ。慶應義塾大学法学部中退。79年「感傷の街角」で小説推理新人賞を受賞しデビュー。その後、86年『深夜曲馬団』で日本冒険小説協会最優秀短編賞、91年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞、94年『無間人形 新宿鮫4』で直木賞、2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞、10年、日本ミステリー文学大賞、14年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
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goro@一箱古本市5/5
44
愛する者は裏切り者なのか?脳移植により「クライン」の情婦の姿になり自ら囮となったアスカ。警察からも組織からも追われる二人の苦しい闘いに引き込まれて読了。思うように体が動かいなアスカの必死さと復讐に燃える仁王といいコンビ。これは「天使の爪」も読まねば。2024/06/23
Naoko Fukumi Fujita
5
2番目に好きな作家の文庫本、1995年7月に小学館より単行本として、1997年7月カッパ・ノベルス、1998年11月角川文庫として刊行された作品の改版、下編。携帯電話はそれほど普及しておらず、自動車電話がまだ存続していたころのお話。錦糸町を含む東京、霧のたちこめる湖そして謎の岬と舞台は絡み合い、いつものスピード感のある展開。おそらく今回の新装版のために新たに表紙画が作成されたと思われ、上下2冊を並べるとよく考えられていることが理解できた。解説は30歳代向けだろうが悪くない。映画を観てみようと思った。2020/10/18
すーさん
4
脳移植によって蘇った元麻薬捜査官女刑事と恋人でもある相方刑事が麻薬組織に立ち向かうストーリー。上下読み終えてから知りましたが、2003年に映画化されてたんですね☺️ハラハラドキドキで一気読み‼️続編もあるとか。楽しみです🎵2020/09/26
よし
3
男と女の気持ち、人によって色々。 仁王とアスカと明日香への気持ち、君国のはつみへの想い。 警察と大物悪徳者との関係。 読んでて惹きつけられた。2021/08/21
ぽんこ
2
ハラハラドキドキするー(・∀・)2021/07/22