内容説明
笹木美代には、本名以外にふたつの名前がある。ひとつは「ムゲ(無限大謎人間の省略形)」という綽名、もうひとつは想いを寄せるクラスメイトの日之出賢人がくれた「太郎」という名前だ。けれど太郎の時は不思議なお面の力で猫になっているため、日之出はムゲに気づかない。猫の姿なら日之出の素直な気持ちが聞ける。いつしかムゲは、本当の自分と猫との境界があいまいになっていき…。アニメをより楽しめるノベライズ版!
著者等紹介
岩佐まもる[イワサマモル]
1999年「ダンスインザウインド」で第4回スニーカー大賞優秀賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツバサ
19
映画が見れないので小説で。両親を拒絶していた美代が自分がいかに視野が狭く、思慮が足らなかったのかが分かるのは貴重な経験だ。想い人の日之出も葛藤を抱えながらも成長していくのはまさに青春でした。思春期ならではの悩みと猫になるというファンタジー要素が上手く噛み合っている作品でした。2020/09/08
UK
15
読後に「アニメをより楽しめるノベライズ版」とあるのに気づく。不覚。確かにこれヴィジュアル先行の表現ですねえ。 ご存じの方には不要の解説だけど、表題の意は比喩ではなく本当に猫に化けちゃう女子中学生のこと。猫に化けて想い人の元へ通う。いいねえ青春。この破天荒なストーリーもアニメならもっと楽しめそうだな。いつかアニメも見てみよう、というくらいには面白かった。2023/04/17
m
13
映画を観て面白かったので小説も。映画よりきなこの視点の話が多くあって更に楽しめました!ムゲは平穏に過ごすために自分の気持ちを見せないようにして、無理して笑っていたけれど、せめて自分の近くにいる人にはもう少し内面を見せられるようになるといいな、と思いました。2020/08/07
TAKA
12
映画も見てみたい。2020/07/19
純粋りんご
10
やる気を出して一気読みー!猫になりたいー!でも猫になって人間を捨てたら、そういう現実に出会ってしまうんだということを、しみじみと考えさせられた。お面かぶって大好きな人に会いに行きたい。笑顔見せて欲しい。好きって言われたい。私の願望がすべて言葉になっていた本です。映画見たいなぁー。大好きな声優さんも出ているし。映像で見たいなぁー。主題歌も好きですよ( ・ᵕ・ )夏休みの昼下がりに読むのにぴったり本でした!2020/08/14
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