角川文庫<br> 人間狩り

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角川文庫
人間狩り

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  • サイズ 文庫判/ページ数 384p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784041095980
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

14歳の少年Aによる20年前の女児殺害事件。その残酷な犯行映像が闇売買された。監察係の白石は警察関係者からの流出を疑い、捜査を始める。一方、借金督促の仕事をする江梨子は、悪人をネットにさらして懲らしめる“自警団”サイトの活動にのめり込んでいた。江梨子とサイトの仲間は、新たな標的として元少年Aを追い詰めていく。それぞれの「正義」の果てに現れる哀しき真実とは。第38回横溝正史ミステリ大賞優秀賞受賞作。

著者等紹介

犬塚理人[イヌズカリヒト]
1974年大阪府生まれ。早稲田大学卒業。2018年、「人間狩り」で第38回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞し、デビュー。新人離れした高いリーダビリティと、社会問題を巧みにエンターテインメントへ昇華する作風が持ち味(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナルピーチ

146
それは神の行為なのか、それとも悪魔の所業なのか…。人が人を裁く事の重大性をまざまざと見る事ができた一冊。少年法に加えてSNSを利用した物語は、いわゆる“ネットリンチ”と呼ばれる行為によって裁きを行う様を描いていく。“私刑”の名の下に法で裁けない人々の経歴をネットで晒す事は、はたして“善”と呼べるのか、それとも“悪”なのか。社会的な問題を取り入れた良質なサスペンスであり、最後に明らかになる犯人はミステリーとしても質の高さが伺える。リーダビリティが高く、スピード感のある展開で一気に読み切ることができた。2023/05/15

ゆん

30
20年前の少年Aによる殺人映像がダークウェブに流出し警察は流出元を探す。 その一方で「誰かを晒して裁きたい」というネット自警団が元少年Aを特定し社会的に抹殺しようとするが…。 ネットで悪人を晒して懲らしめる行為の是非はどう思うか個人によると思うけどそこが行き過ぎた正義なのか、ストレスの発散なのか…。 それぞれの正義の果てに現れた真実は……。2020/12/03

ま~くん

27
20年前に発生した幼女惨殺事件。逮捕された犯人は14才の少年A。更生を期待され、少年法の庇護の元、僅か数年で社会復帰を果たしていた。その事件の現場映像がネット上に晒される。誰が何の目的で。警察は身内の犯行を疑い捜査を開始。一方、悪を懲らしめる「自警団」サイトに携わる人物達も少年Aの行方を必死に探していた。警察、自警団両方の正義を貫こうとする様は考えさせられた。自分の子供が中学生に眼玉をくり抜かれ殺された親に「復讐は憎しみしか生まないからやってはいけない」と言えるのか。被害者は絶対に割り切れない。難しい。2021/05/05

シキモリ

22
猟奇殺人を犯した元少年Aへの私的制裁の是非という重いテーマの作品。荒削りだがこれがデビュー作とは思えない巧みなプロットと伏線回収の妙がある。序盤からグイグイ読ませてくれるが、中盤以降は失速し、終盤は盛り上がりを欠く展開。物語の落とし所自体は然程悪くはないが、人間ドラマの書き込み(特に元加害少年と被害者家族)が圧倒的に不足しており、テーマの重厚さに反したライトな作風がちょっと残念。尤も、この題材は取り扱う際の【さじ加減】が非常に難しいのだけれど。装丁は単行本のイラスト画の方が不穏さを醸し出していて好きです。2020/11/23

Katsuto Yoshinaga

13
伊岡瞬氏、藤崎翔氏、染井為人氏といった横溝正史ミステリ大賞出身作家は、なかなか良いなと思っていたので、文庫化を機に読む。少年犯罪、スナッフフィルム、ネット自警団、警視庁監察係とキャッチ―なモチーフをちりばめて読ませる一冊。よくできていると感じたものの、個人的にはよくできた2時間ドラマの印象。先日再発された黒さ沢清監督の「蛇の道」も、同様のスナッフフィルムを扱った復讐譚で、さすがの出来だったので、つい比較してしまう。もう少し、ダークにするか、ひねって欲しかった。2020/12/12

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