内容説明
フィギュアスケートの盛んな岡山市で生まれた星野翔平は、7歳で競技を始めた。すぐに練習にのめり込み、幼馴染のライバル凌太を追いかけながら、高みを目指していく。人生を変えるコーチたちとの出会い、戸惑いの五輪挑戦、若手スケーターたちと紡ぐ友情、右膝を襲う困難。スポーツノンフィクションの現場で競技を取材してきた著者だから描くことのできた、迫真のリアリティ。フィギュアスケートに人生を懸けた、熱き青年たちの物語。
著者等紹介
小宮良之[コミヤヨシユキ]
1972年、横浜市生まれ。大学卒業後にスペイン・バルセロナに渡り、スポーツライターに。2006年から日本に拠点を移す。小説は『ラストシュート』(角川文庫)が1作目(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Mumiu
28
素晴らしい才能だ。すきでいること、すきなもののために努力を惜しまず、その努力を苦労と思わないこと。リンクをともにするライバルたちは同志であり、お互い高め合うかけがえのないなかまたち。行き交う感情も潔くて気持ちよかった。2021/03/28
綾乃
18
スケートの盛んな岡山で生まれ、7歳からスケートを始めた星野翔平が、同い年のライバル凌太を追いかけながら、コーチとの出会い、同年代のスケーター達との切磋琢磨、怪我、オリンピックと様々なことを経験しながらの成長と、先輩から後輩へと繋がるスケート人生を描く。 長年フィギュアスケートを取材し、高橋大輔選手と宇野昌磨選手がモデルなだけあって、色々なエピソードとか満載だったが、星野翔平という一人のスケート選手の成長物語としても楽しめた。2021/01/31
kitten
10
図書館本。この作者の作品は初めてだけど、名前は見覚えがあるような。スポーツライターさんらしい。あくまでフィクションだけど、フィギュアスケートというスポーツの魅力、難しさを伝えてくれている。色んな選手のことを思い出させてくれる。羽生、高橋、宇野。表紙の衣装は、町田くんの火の鳥を連想した。多くの選手達が関わって、フィギュアスケートの歴史が作られていくのが感じられた。評価、星2。2021/03/11
suiu
9
表紙がかっこいいので手に取りました。 いろいろな葛藤がありながら、でも、淡々と物語が進む感じであっという間に読めます。 細かく書いているようで、サラッとしているというか、事実を時系列で並べたような部分もあったり、そうだなぁ、もっといろいろ付け足して付け足して盛り盛りの2倍くらいの分量にしてくれても良かったかも。 本当にこういう世界なんだろうなぁ。と、想像しながら読みました。2021/03/15
さっつん
8
表紙絵とタイトルでわかりますが、思いっきり高橋大輔くんがモデルの主人公です。大輔くんのエピソードが満載なので、ファンの方は絶対読むことをおすすめします。20年以上フィギュアファンですが、「こんなの実際ありえない!」みたいな設定はほぼなく(プログラムのジャンプ構成は難易度高めですが)、ほどよくフィクションのスパイスもあって、1つの物語として楽しめました!2021/01/16