内容説明
9月。台風が近づいてきている中、山間の町に住む高校2年生の須川安奈は、母とともに体育館へ避難する。そこでは、東京の大学へ進学した恋人の章が謎の美女と一緒にいたり、母が誰かと駆け落ちを計画していたり、父が部下の女性を伴って帰ってきたりと、トラブルが続出。さらには殺人事件まで発生してしまい―。安奈たちは、無事に嵐を切り抜けられるのか!?避難所を舞台に関係者たちの思惑が交錯する、一夜限りの長編サスペンス。
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年、福岡県生まれ。76年、「幽霊列車」で第15回オール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。作品が映画化されるなど、続々とベストセラーを刊行。著書多数。2006年、第9回日本ミステリー文学大賞、16年、『東京零年』で第50回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
むつこ
31
高校2年生がヒロインだけど、今どきの女の子ってこんなに大人なのかしら?避難勧告が出た台風通過の1夜の出来事のお話。大人たちが誰もかれも裏の顔持ちすぎ・・・サックサク読める文章なのに嫌気がさす大人たちの事情にうんざりした。だけど、だけど、相変わらず赤川さんは爽やかな作風だった。2021/02/06
まこっちゃん
5
初めて読んだ作家さんですが、面白かったです。伏線の回収されたようなされなかったような具合もアッサリしているのでそれはそれでよかったのかも。2020/10/08
Eliot
4
台風がくる。町の人たちは皆、中学校の体育館へ避難した。そこで殺人事件が起こる。というストーリー。登場人物多いぶん心情描写が薄く感じられて、あまり面白くない小説だというのが正直な感想。台風が近付いてた時に読んだ点はタイムリーでした。2020/10/09
Eliot
4
台風がくる。町の人たちは皆、中学校の体育館へ避難した。そこで殺人事件が起こる。というストーリー。登場人物多いぶん心情描写が薄く感じられて、あまり面白くない小説だというのが正直な感想。台風が近付いてた時に読んだ点はタイムリーでした。2020/10/09
Theodore
3
タイトルと表紙から百合か?と思って手にした本。あいにく中身は百合じゃなかった。主人公と恋敵(どっちも女)が登場するが、ドロドロした関係になることなく進むという珍しい話。その代わり大人たちのドロドロ成分がかなり濃くなっているのだが。ちなみに恋敵はリーダーシップもあってなかなか頼りがいのある姉貴的キャラ。ただ残念なのは彼が何故主人公の住む街にやってきたのかという理由がよくわからなかったこと。そのあたり何か秘密がありそうな気がしたのだが…。2023/03/04