出版社内容情報
次々と舞い込むSPRへの調査依頼。それらはすべて東京周辺にある湯浅高校で起こった怪現象にまつわるものだった。数々の事故や病気、山のような校内での聞き込み調査を進めるうち、笠井千秋という超能力を持った少女の存在が浮上する。事件の中心にいるのは千秋なのか。奇異な怪異の背景に潜む真実を追ううちに邪悪な意思はついにナルや麻衣をも標的にし始める! ナルと麻衣の関係も見逃せない! ミステリー色濃厚なシリーズ第3作。
内容説明
次々とSPRを訪れる女子高生たち。狐狗狸さんによる狐憑き、美術準備室に現れる幽霊、部室でのポルターガイスト現象。それらは東京周辺部にある湯浅高校で起こっていた。校内での聞き込み調査を進めると、笠井千秋というスプーンを曲げられる超能力少女の存在が浮上。真実を追ううちに邪悪な意志はナルや麻衣をも標的にし始め…。さまざまな証拠をもとに怪異の原因をロジカルに推理してゆく本格ミステリ度の高い第3弾。
著者等紹介
小野不由美[オノフユミ]
12月24日、大分県中津市生まれ。京都大学推理小説研究会に所属し、小説の作法を学ぶ。1988年作家デビュー。『残穢』は13年第26回山本周五郎賞を受賞。20年「十二国記」シリーズが第5回吉川英治文庫賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カムイ
141
シリーズ3巻の今回は霊的な描写ではなく……?ユリ・ゲラーが本筋なのだろう、これ以上は言えないよな〜ネタバレだもの!お約束通り賑やかな霊媒師達のスッタモンダで女子校が舞台に依頼者が続々と来るがいくつかの現象は霊的なものでなく錯覚らしいのである、所謂、集団ヒステリーのようなものかもしれない、分かってしまえばな〜んだとなる!いや、チョット待てよ怖いのは霊ではなく生きてる人間なんだろう、理解出来ないものは排除し人格まで破壊させようとする集団排除には辟易してしまう、読後は嫌〜な気持ちになった、人間の怖さを痛感した→2021/09/09
しゅう
116
一気読みでした。読みやすいというのもあるかな?だんだん怖くなってきますね、ゴーストハント。もう出てくる時の描写が上手い!!想像で鳥肌たちます。結局、人間が一番怖いな。(霊も元は人だし)人の負の感情や怨みというのは、とても強くなるものですね。解決はしましたが、なんだか物悲しい結末でした。チームワークや、役割もしっかりしてきて、麻衣の能力もわかってくるのが面白いです。何故、ティーンズハートの頃に読まなかったのか…後悔。きっと、当時の私はホラーはダメだったんだろうな。2020/10/19
ぴよこ
107
やっぱり面白くて一気読み! ホラーではないよね〜麻衣ちゃんが可愛すぎ🧡なので、すごく楽しく読めちゃうんだよな〜2020/12/03
sin
91
怪を解体する…というのだろうか?このシリーズでは毎回様々なシュチュエーションで怪現象に遭遇し、いや依頼を受けて解決を図るのだが、当然のごとく原因の特定が解決に至る足がかりとなるので、それを究明していこうとする過程があまりにも理路整然としていて怪異の理不尽さが見られないせいか怖くない。そもそも怪奇現象という存在は理解の果てに在るものだから人はそれを怖いと感じるのではないだろうか?在ることを前提にしてしまうと対処方法が見えてくる。やはり怪異は有る無しの彼方に位置させる方が怖いような気がする。#ニコカド20202020/10/17
Book Lover Mr.Garakuta
89
面白い軽快ホラー小説:高校で起きる不可解な謎めいた心霊現象の原因解明し解決する霊媒師や超能力者の物語。余りオドロオドロしい表現がないからそんなに怖くないですね。2020/09/26