内容説明
凄腕隠密・喬四郎の次の使命は、何者かに奪われた謀反の連判状を取り戻すこと。１００年以上昔の物ながら、天下を乱しかねないこの巻物を巡り、出羽三山の忍びや諸大名家の間に壮絶な奪い合いが起こる。一方、喬四郎が婿入りした倉沢家では、義父・左内の様子が変だ。義母に黙って、武家の妻女・綾乃と逢っているらしい―。スリル溢れる忍びの攻防と、温かな笑いをもたらす倉沢家の面々から目が離せない、忍者活劇シリーズ第５弾。書き下ろし長篇時代小説。
著者等紹介
藤井邦夫［フジイクニオ］
１９４６年北海道生まれ。脚本家、監督として数多くの刑事ドラマ、時代劇を手がける。２００２年、時代小説家としてデビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
90
江戸の御庭番シリーズの5作目。2020.02発行。字の大きさは…中。8代将軍徳川吉宗の命により御庭之者・倉沢喬四郎が探索する…。此度は、古美術商の梅宝堂から奪われた古い巻物は、宇都宮城 釣天井の一件に拘わりがあり、徳川家に謀反の企ての起請文を継ぎ合わせた巻物である。起請文には紀州徳川家初代頼宣のものも含まれている。これをもって吉宗を脅迫しょうと動き出し…。妻・佐奈は、父上が伽羅香の香り仄かに漂う武家の妻女と甘味処で汁粉を食べているのを目撃し、父が浮気をしていると思いやきもきするが…(⌒-⌒)ﾆｺﾆｺ2020/03/21
とし
72
江戸の御庭番｢はぐれ忍び｣5巻。スッキリ安定感バッグンのシリーズですね、義父左内の行動にビックリでしたがいらぬ心配でしたね、喬四郎さん、佐奈さん父上を信頼しましょう。2020/05/22
ekoeko
3
隠密・喬四郎シリーズ5作目。今回は謀反の連判状を取り戻すことがお役目。事件はいつものように落着。義父・左内が嬉しそうに武家・綾乃と汁粉を飲んでいる姿にはオチがそんなところだろうとわかっていても面白かった。佐那が身籠って安心。次作では生まれているかな。2020/03/27
さるお
1
いつの世も情報収集は必須！そして金も必要。 深追いせず、引くときは引く。そして時が来れば一気に打ち込む。時を誤ってはならぬ。2020/08/01
goodchoice
1
三つ巴の忍びの暗闘はなかなか面白かった。2020/06/19
