角川ホラー文庫<br> 祭火小夜の再会

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角川ホラー文庫
祭火小夜の再会

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041091333
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

中学三年の浦沢圭香は真面目な優等生。「正しい」生活に息が詰まり、気分転換に植物園へ赴いた彼女は、新種の花の前で祭火小夜と出くわす。無口で笑わない謎の同級生。そんな小夜が突然刃物を取り出し、花に振り上げて――。人を利用する花の恐怖とは? それ以来、圭香は小夜と共に怪異に遭遇するように。変わり始めた日々を喜ぶ圭香だが、驚きの真実と切ない別れが待っていた。新感覚の怖さが光る連作ホラーミステリ第2弾。

内容説明

中学三年の浦沢圭香は真面目な優等生。「正しい」生活に息が詰まり、気分転換に植物園へ赴いた彼女は、新種の花の前で祭火小夜と出くわす。無口で笑わない謎の同級生。そんな小夜が突然刃物を取り出し、花に振り上げて―。人を利用する花の恐怖とは?それ以来、圭香は小夜と共に怪異に遭遇するように。変わり始めた日々を喜ぶ圭香だが、驚きの真実と切ない別れが待っていた。新感覚の怖さが光る連作ホラーミステリ第2弾。

著者等紹介

秋竹サラダ[アキタケサラダ]
1992年2月29日生まれ。埼玉県鴻巣市出身。東洋大学理工学部電気電子情報工学科卒業。2018年「魔物・ドライブ・Xデー」で第25回日本ホラー小説大賞“大賞”と“読者賞”をダブル受賞し、同作を改題した『祭火小夜の後悔』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みっちゃん

152
最終章「レプリカ」の驚き。そして全てが腑に落ちる。今まで感じていた、何となく曖昧だった違和感の正体はこれだったのかと。全て読み終えて、時系列では最後になる第1章に戻ってみる。ああ、寂しいな。切ないな。祭火小夜の第2弾、全く恐ろしさは感じないけれど、この郷愁溢れる抒情感。作者の持ち味だね。私は好き。2020/10/17

眠る山猫屋

68
祭火小夜の物語は続く。今回は小夜の友人(であろうとする)浦沢圭香の目線で進む。清廉な怪異に憑かれ、人を操る植物に巻き込まれ、死神のような妖魔に追いかけられる。その度に小夜に救われ絆を深めていく小夜と圭香。けれど、結末は悲しく・・・。小夜は何が出来るというわけではないし、圭香もただ小夜の友人であろうとしただけなのに。なかなか上手な作家さんなのに、他作品がないのは残念至極。もっと読んでみたい。2023/07/20

sin

65
第1話の後、第2話との隙間にこの物語のすべての証となる独白がある。小夜にとっては再会であり、彼女にして単に中学の同級生でしかなかった思い出の、真実にいたる扉が開かれる。学校で二人が会話を交わすのはいつも放課後、そして怪異との遭遇と云うきっかけではあるが、独りぼっちの小夜と少しずつ距離が近付いて…彼女はやがて彼女であることの真相に辿り着く…今朝観た仮面ライダー『激突、存在する価値』のメギドのデザストの最期に思いが至った。2021/07/11

よっち

38
真面目な優等生で「正しい」生活に息が詰まってしまった中学三年の浦沢圭香。気分転換に植物園へ赴いた彼女が、怪異に詳しい無口で笑わない謎の同級生・祭火小夜とと巡り合う第二弾。シラナメに付けられた文様、植物園の新種の花に多くの人が群がる理由、謎の包帯男が持ちかける身代わりの取引、地域で発生する夢遊病のような症状、そして目の前に現れたもうひとりの自分。圭香が小夜と共に怪異に遭遇するようになって、二人は友だちになれたんだなと思いながら読んでいたらそんな結末だったとは…今回のタイトルの意味を改めて考えてしまいました。2020/08/10

うまる

36
祭火小夜の続編。今回も連作が良いバランスで構成されていて面白かったです。何と言っても最初に再会の話から始まるのが素晴らしい。読み終わってから最初の話の事を思うとすごく切なく感じます。全体を通して小夜の人間味を感じられたのも良かったと思います。最終話のネタとロジックは、同じ角川ホラー文庫ですごく似た話があるので気付いてしまいましたが、こちらの方がわかりやすくまとまっていたし、思ってもいない所が伏線だったので楽しめました。さらなる続編はあるのか、別の話を書くのか、今後の動向が気になる作家さんが増えました。2020/10/08

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