内容説明
「知られざる傑作がある」と言い残し、世界的に有名な画家・山岡がこの世を去った。さらに、傑作を預かっていた医師までもが死亡する。両者とも、死の直前に会っていた人物は、山岡の妻である美弥子だった。学芸員の由紀は、山岡の回顧展を成功させるため、美弥子に近づこうとするが、それは殺人事件の動機を解き明かし、山岡夫妻の秘密を暴くことになる。1枚の絵を巡り、人々の思惑が複雑に絡み合うサスペンス・ミステリ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
momi
42
世界的に名を知られた画家・山岡が亡くなった…。彼は生前「知られざる傑作がある」と言っていた…。その1枚の絵を巡りおきてしまった殺人事件…。その絵には何が描かれていて…犯人の隠したかったものとはいったいなんなのか…。学芸員の由紀が絵に隠された秘密を解き明かします!絵画をめぐる話なのでとても雰囲気はありますが…帯の驚愕のどんでん返しとはいかなかったのではないでしょうか…。話の先が読めてしまうことが残念です。2020/04/09
坂城 弥生
28
絵画の世界は難しい2024/11/11
coco夏ko10角
21
海外でも通用する画家が亡くなる前夜に口にした「傑作」とはどんな絵なのか?さらにその絵を預かっていたはずの人間まで亡くなり…。絵画の謎やキュレーターのお仕事など面白かった。2021/02/21
MAMI.
5
★★★☆☆2020/05/03
もも
4
学芸員の園田由紀が主人公。けれども、そんなに絵の蘊蓄は多くなく、絵画に詳しくない私でも入り込みやすかったです。そして由紀自身にも、仕事以外の目的があるようで。。。最後まで楽しめました。2024/10/14