出版社内容情報
稲葉 稔[イナバ ミノル]
著・文・その他
内容説明
日本一の剣士を目指す玄武館の師範代・山本大河は、黒船の騒ぎを聞きつけ、抑えきれず浦賀湊までやってきた。巨大な船を目の当たりにし、異国の敵を初めて意識する大河。だが、彼は3日後に中西道場の三羽烏の1人・高柳又四郎との立ち会いを控えていた―。高柳は、大河が剣の道を選ぶ切っ掛けとなった人物で、負けるわけにはいかない強敵だった。大河は高柳の「音無しの剣」を破ることができるのか。書き下ろし長篇時代小説。
著者等紹介
稲葉稔[イナバミノル]
1955年、熊本県生まれ。脚本家・放送作家などを経て、94年に作家デビュー。近年は時代小説に力を注いでいる。2020年、「隠密船頭」シリーズと、「浪人奉行」シリーズで第9回日本歴史時代作家協会賞の文庫書き下ろしシリーズ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
84
シリーズ2作目 2020.11発行。字の大きさは…小。武州川越の名主の跡取り山本大河の剣術一筋にかける青春剣術物語です。嘉永6年(1853年)浦和沖に、煙を上げるペリーが率いる黒船が浮かび、海岸には、物々しい出で立ちの武士たちが集結している。煙突から黒煙を吐き出すその船の大きさは、日本沿岸を航行する千石船(約百トン)の二十倍以上もある大きさの船に、大砲を備えていた。第12代将軍徳川家慶は、川越藩をはじめ各藩に出兵を促し、浦賀から江戸にかけて物々しい備えをするが、火縄銃で戦える相手でない。🌿続く→2021/04/17
ひさか
14
2020年11月角川文庫刊。書き下ろし。シリーズ2作目。幕末の有名人達もチラリと登場するものの、剣の道を邁進する山本大河は、ぶれないです。幕末の最後の剣豪のお話なんだなと想像します。2021/02/28
蕭白
6
面白かったです。2024/04/17
かずぺん
3
三巻に入ります。2021/08/23
犀門
3
No.031★★★★☆山南さんと近藤さんの出会いあり、背景では黒船襲来でアタフタ。しかし大河クンは剣一筋!。2021/03/31