出版社内容情報
川越の寺尾村の名主の長男・山本大河は、村の者が呆れるほどのやんちゃ坊主ぶりを発揮していた。あまりの無法行為に手をやく父・甚三郎は、大河を勝光寺の和尚に預け、性根を叩き直すことを決めた。だが、大河の性根は直るどころか、やがて強い意志となって表れてきた。「剣で強くなりたい」との想いは、武者修行途中の剣士・高柳との出会いによって、大河の運命を大きく変えていく──。著者渾身の書き下ろし長篇時代小説。
内容説明
川越の寺尾村の名主の長男・山本大河は、村の者が呆れるほどのやんちゃ坊主ぶりを発揮していた。あまりの無法行為に手を焼く父・甚三郎は、大河を勝光寺の和尚に預け、性根を叩き直すことを決めた。だが、大河の性根は直るどころか、やがて強い意志となって表れてきた。「剣で強くなりたい」との想いは、武者修行途中の剣士・高柳との出会いによって、大河の運命を大きく変えていく―。著者渾身の書き下ろし長篇時代小説。
著者等紹介
稲葉稔[イナバミノル]
1955年、熊本県生まれ。脚本家・放送作家などを経て、94年に作家デビュー。近年は時代小説に力を注いでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
90
大河の剣1作目 2020.08発行。字の大きさは…小。武州川越の名主の跡取り山本大河の剣術一筋にかける青春剣術物語です。暴れ者の大河は、寺に入れられるが、それでも剣で身を立てたいと希望を捨てず。とうとう江戸の川越藩江戸藩邸の剣術指南役・秋本佐蔵家に住み込み、剣術の修業を始めることになります。佐蔵に師事して2年、剣の腕を上げた大河を、北辰一刀流千葉定吉の鍛冶橋の玄武館道場で修業することが許されます。玄武館で、初目録、中目録、大目録皆伝を許された大河は、玄武館で1番になることを目指しますが…。🌿続く→2021/02/05
とし
79
大河の剣 1巻。武家社会が大きく変わろうとする幕末に、剣で強くなりたいと志す村の名主の息子大河、黒船来航や千葉周作、後の新選組の山南敬助が坂本龍馬と多彩な人物登場、どの様に主人公と関わり、どのような展開になっていくのか楽しみです。2020/11/29
蕭白
9
幕末の有名人がたくさん登場して楽しかったです。2024/04/06
ひさか
8
2020年8月角川文庫刊。書き下ろし。シリーズ1作目。剣の道を極めようとする名主の息子の山本大河。江戸での剣術修業で1巻目は終了したが、幕末も近いこの時代、次はどう展開するのかが、気にかかります。2020/11/05
犀門
4
No.145★★★★☆またしても新しいシリーズが始まった。うん、とても面白い滑り出し。川越の荒くれ者だった大河くんが江戸に出て正式に剣術を習い始める。どうやらすっかり心も入れ替えたようだ。山南さんも登場。さて、今後、数々の剣豪達と如何に相対するか⁉︎。2020/11/30