出版社内容情報
編集者の母と二人暮らしの百花は大学二年生。卒業後の目標がはっきりしない不安を抱えていた。ある日、叔母から紙こもの市に誘われ紙細工に魅了される。会場で叔母の知り合いの老舗紙問屋「紙屋ふじさき」の次男坊一成を紹介されるが、相性が悪いのか全く相手にされない。だが、手先が起用な百花が麻の葉の組子細工のカードを作ったことで次のイベントで「ふじさき」の手伝いをすることになり……。螺鈿のような貝殻の小箱のアイディアを提案した百花は記念館でバイトをすることになる(第二話 貝殻の小箱)。百花が子供のころに死に別れた、作家だった父親の思いも知ることになる(第三話 いろいろ紙ノート)。包装紙、マスキングテープ、ポストカード……いろいろな紙小物が作られて、作り手の心が添えらえると、人と人の絆が生まれていく。優しい絆の物語。
内容説明
百花は叔母に誘われて行った「紙こもの市」で紙の世界に魅了される。会場で紹介されたイケメンだが仏頂面の一成が、大手企業「藤崎産業」の一族でその記念館の館長と知るが、全くそりが合わない。しかし百花が作ったカードや紙小箱を一成の祖母薫子が気に入り、誘われて記念館のバイトをすることに。初めは素っ気なかった一成との関係も、ある出来事で変わっていく。かわいくて優しい「紙小物」に、心もいやされる物語。
著者等紹介
ほしおさなえ[ホシオサナエ]
1964年、東京都生まれ。作家・詩人。95年「影をめくるとき」で第38回群像新人文学賞優秀作受賞。2002年『ヘビイチゴ・サナトリウム』が第12回鮎川哲也賞最終候補作となる。16年『活版印刷三日月堂 星たちの栞』が、第5回静岡書店大賞(映像化したい文庫部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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