ヴィーナスは天使にあらず―天使と悪魔〈９〉

赤川 次郎【著】

ＫＡＤＯＫＡＷＡ（2019/08発売）

• サイズ 46判／ページ数 304p／高さ 19cm
• 商品コード 9784041085691
• NDC分類 913.6
• Cコード C0093

出版社内容情報

落ちこぼれ天使のマリと、地獄から追い出された悪魔のポチ。芸術の秋に２人が出会うのは、とある画家。今回はどんな事件に巻き込まれるのか？国民的人気シリーズ最新作！

内容説明

美術館で高名な画家に出会ったマリは、“ヴィーナス”としてスカウトされモデルを引き受けることになり―（「ヴィーナスは天使にあらず」）。ポチたちが偶然入ったのは、新婚夫婦の住むマンション。そこでは夫婦間の殺人が起きていた場所だった（「別れ話は黄昏に」）。ドラマの水死体の役をやることになったマリは、水底に沈む本物の死体を見付けてしまう（「天使の身替りをさがして」）。動物病院でポチを助けてくれたのは、広告代理店社員の男性。二人はある女性を巡って邪な謀略を働いていて―（「長いライバル」）。鰻重を巡って陸上の日本チャンピオンとかけっこをすることになったマリ。勝負の後、突然男が倒れてしまう（「失われた王者」）。無賃乗車で捕まったところを、親切な町長に助けられた二人。その町では少女の「いけにえ」を探していて―（「悪魔が夜来る」）。キュートな冒険ミステリ！

著者等紹介

赤川次郎［アカガワジロウ］
１９４８年、福岡県生まれ。７６年、「幽霊列車」で第１５回オール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。作品が映画化されるなど、続々とベストセラーを刊行。『セーラー服と機関銃』など、著作は６００冊以上にも及ぶ。２００５年秋に、角川文庫の赤川作品の総部数が１億冊を突破。０６年、第９回日本ミステリー文学大賞、１６年、『東京零年』で第５０回吉川英治文学賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[星落秋風五丈原]

主人公が食いしん坊なのは赤川小説に共通の要素。なぜか美食家のポチ(笑)。第一話目のあやしい人物はこれだけの登場？

2019/09/16

[小梅さん。]

さすが天使のマリのまっすぐさが可愛い。 反してポチときたらｗ 自分が走る人のせいか、失われた王者が1番印象的。 アスリートも、好きで走るだけではいられないって大変な世界だけど。 モデルの話とか、シリアスな話もあるけど、マリに親切な人がたくさんいるのはほっとする。 次がでたらまた読みたい。

2019/11/24

[蕭白]

久しぶりの新作。今回は短編集でした。いずれも読みやすく、ほぼ一気読みでした。ポチがだんだん悪魔らしくなくなっていくのが微笑ましいです。

2019/09/02

[白雪ちょこ]

今回は、不完全燃焼な内容が多かった気がする。 短編集全6話となっているが、天使のマリは相変わらず天真爛漫で可愛いらしく、悪魔のポチは相変わらずワイルドでかっこいい。 だが、事件の内容と犯人達の解決に向けてが、どちらかと言うとサスペンス要素よりもファンタジー様子などが強かった気がした。もう少し、短編集なりにも起承転結の濃さをつけて欲しかったのが、個人的な意見。

2021/10/12

[まどまど]

6話からなる短編集。研修中の天使マリと地獄から叩き出された悪魔犬のポチが事件や揉め事に巻き込まれながら、解決していくお話です。失われた王者は、杉田さんがライバルの宇野と再び勝負して勝って本当の王者で競技人生を終われて良かった。

2019/11/24