出版社内容情報
12月のある日、加奈江は同僚の男から突然平手打ちをされる。しかも男はそのまま退職してしまった。加奈江は悔しさのあまりその男を探して銀座を歩き回るが…(「越年」)。恋愛にまつわる傑作短編を収録!
内容説明
年末のボーナスが出た日の帰り、加奈江は同僚の男性・堂島から突然平手打ちを食わされる。しかも、男はそのまま退職して行方知れずになってしまった。加奈江は悔しさのあまり、連日、堂島を探して師走の銀座を歩き回るのだった…(「越年」)。男女の複雑な心理を繊細に描いた表題作をはじめ、「金魚撩乱」「夏の夜の夢」「過去世」「老妓抄」「家霊」など、恋愛にまつわる傑作8篇を選りすぐって収録。
著者等紹介
岡本かの子[オカモトカノコ] 
1889年、東京・青山生まれ。跡見女学校卒。1906年与謝野晶子に師事し「明星」に投稿。のち「スバル」同人として活躍。10年に画学生(のちに漫画家)の岡本一平と結婚、翌年太郎を出産。29年から約2年間渡欧。帰国後、36年に芥川龍之介をモデルとした「鶴は病みき」で作家デビュー。以来、「母子叙情」「老妓抄」など短編を中心に多くのすぐれた作品を残した。39年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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