出版社内容情報
善太郎の実家にさらなる災難が! 切米騒動に隠された裏側とは……。また、身重のお稲と善太郎、若い夫婦の選んだ道は……。お互いが思いやる心が描かれる、感動の第二弾!
内容説明
札差羽黒屋が扱う禄米を奪った一味が、尋問の中で共謀者として、勝田昌三郎の名を挙げた。さらに昌三郎は、殺しの容疑までかけられる。勝田家は五月女家と最も近い血縁関係になるため、善太郎にとっても他人事ではない。疑いを晴らすべく奔走していると、実家の大黒屋の米倉庫が付け火に遭ってしまう。一方、幼馴染のお稲との間にも跡継ぎ問題を抱えており…。次々に勃発する問題に立ち向かう、大注目新シリーズ第2弾。
著者等紹介
千野隆司[チノタカシ]
1951年、東京生まれ。國學院大学文学部卒業。90年「夜の道行」で第12回小説推理新人賞を受賞し、選考委員から「第二の藤沢周平」と賞賛される。以後、時代小説を中心に活躍中。「入り婿侍商い帖」シリーズは、評論家の縄田一男氏から「著者の新たな頂点」と絶賛を受けた近年の代表作。2018年「おれは一万石」「長谷川平蔵人足寄場」シリーズで第7回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
112
入り婿侍商い帖18作目「新・入り婿侍商い帖」(第二期)2作目 2019.11発行。字の大きさは…中。善太郎とお稲は、身動きできない病床の老人2人の願いと執念にぶつかっていた。お稲は、善太郎の祖母・久美とお稲の祖父・恒右衛門へ、生まれる子について両家がなんとか納得する話をする。それは、男の子であれば、早乙女家に入れて頂き、女の子であれば、羽前屋で育てるいうものである。そんななか、羽前屋のお稲は、旗本・早乙女善太郎の子を産む。そして生まれて来た子は、女の子であった。次回はどうなるか…。2019/12/18
はにこ
28
前作から捕まっていた昌三郎の濡れ衣を晴らすのと、大黒屋火事事件を追う。嶋津は角次郎の親友だけど、あまりにも私物化しすぎでは。。お波津の銀次郎に対する態度も横柄で気になるなー。。大黒屋に敵が多いのも分かる気がするぞ。お稲に子供が誕生。子供の継ぎ先は分かったけど、善太郎とお稲はどうなるのー?2021/09/02
高橋 (犬塚)裕道
10
星3。お稲も無事出産!勝田昌三郎の嫌疑も晴れた。さてこれから佐橋家がどうでてくるか?楽しみである。2023/07/26
いえのぶ
3
主人公が経営にかかわる札差の扱う米が強奪された。犯人の一味として主人公の縁戚が捕らえられた。濡れ衣を晴らすために剣友の定町廻り同心と調査を開始する。家業の米問屋の倉庫が放火に合う。五月女家と羽前屋の跡継ぎ問題も並行して解決できない。ことの発端は猟官活動。2023/06/22
ばるたん
3
いつも通りの流れなのだがついつい引き込まれてしまう。次号へ。。2023/03/11