出版社内容情報
ゆで卵、生卵、卵焼き。向田邦子のエッセイに登場する卵には、生活の匂いや味を含んでいる『嘘つき卵』。「つらい出来事は、前世だと思ってしまえば大丈夫」人生の助け船にもなる『辛酸なめ子のつぶやきデトックス』生をまっとうする人間のたくましさや哀歓が強く心を打つ写真集『釜ヶ崎語彙集 1972-1973』など。食をテーマにしたもの、暮らしをテーマにしたもの。エッセイ、小説、写真集……丁寧な文体からほとばしる本への愛を感じる215冊の紹介。「再読」するたびに書き手と自分との関係が蓄積されていくという「再読するということ」も必見。自分だけの一冊を見つけたい人にはぜひ読んで欲しい、読書欲が高まる一冊。
内容説明
向田邦子のエッセイに登場する卵には、生活の匂いや味が含まれている。人生のデトックス、助け舟にもなる辛酸なめ子のツイート集。生と死がむきだしの、哀歓が胸に迫る釜ヶ崎日顧い労働者たちの語彙集など。丁寧で潔い文体から本への愛情がほとばしる。エッセイや小説、写真集まで、食エッセイの名手が多国籍料理のように多種多様な本215冊を紹介。まだ読んでいない本も読みたい本も、こんなにあると気づかせてくれる1冊。
目次
食の本棚(食と向田邦子―『嘘つき卵』向田邦子;肉に宿る世界の連環―『ジュージュー』よしもとばなな ほか)
物語の本棚(甘い猛毒―『暗い旅』倉橋由美子;失ったからこそ―『昨日のように遠い日 少女少年小説選』柴田元幸編 ほか)
暮らしの本棚(ピュアな毒を拡散希望―『辛酸なめ子のつぶやきデトックス』辛酸なめ子;現代の老人入門―『オレって老人?』南伸坊 ほか)
買って、読んで(投影されているもの;歩く味わい ほか)
著者等紹介
平松洋子[ヒラマツヨウコ]
エッセイスト。岡山県倉敷市生まれ。東京女子大学文理学部社会学科卒業。食文化や文芸を中心に執筆活動を行う。『買えない味』で第16回Bunkamuraドゥマゴ文学賞、『野蛮な読書』で第28回講談社エッセイ賞を受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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