出版社内容情報
気が付くと愛読書である『叛逆のジーク』に登場する悪役公爵・ハインレイドに転生していた。血も涙もない"自分"の非道な行いを思い出し、物語の筋書き通りに死ぬことを決意するハインレイド。だが、密かに公爵を裏切る護衛騎士・クレイグに不審を抱かれてしまい――!?
内容説明
現代日本で死んだと思ったら、小説『叛逆のジーク』に登場する悪役公爵・ハインレイドに転生していた。血も涙もない“己”の非道な行いを思い出し、物語通りに死ぬことを決意するハインレイド。一方、公爵のおかしな様子に、ハインレイドを殺すはずの護衛騎士・クレイグは不審を抱く。だが、ハインレイドの“とある行為”を目撃してしまい、予期せぬ執着を抱くようになり!?物語はハインレイドの破滅に向かい加速するが、クレイグは物語では考えられない行動をとり始め―。450万PV超えの人気Web小説が登場!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鷲郎
12
自分の犯してしまった罪にどう向き合い償うのか、葛藤する男の物語。家族を遺して自死を選んだ司の罪、悪虐の限りを尽くしたハインレイドの罪。死ねばこの罪は償われるのだろうか、それとも死ぬことはこの罪から逃げることになるのだろうか。美しく鮮やかな花々の描写とはうらはらな主人公の深い絶望に胸が苦しくなる。クレイグの想いは受け入れられることはないのだろうが、罪に対する答えを二人で見つけることができれば。2021/08/03
ソイラテ
7
似た世界観のお話を読んだらコチラも読みたくなって再読。何度読んでも好き。多分、刺さる人にはものすごく刺さる一冊。クレイグがとにかくカッコよくて…ハインレイドに対して敬語がどんどんガバガバになってくとこたまらん。端々に滲む独占欲。極め付けはエーベルハルトに啖呵切っての救出劇。もう萌え死ぬ。#ニコカド20202020/11/11
ソイラテ
6
誰もが一度は夢見たであろう、大好きな小説の中へと転生するお話。とてもよかった。怒りながら世話やく年下攻がよかった。達観しすぎて健気にしか見えない受もよかった。着地は薄暗いけど希望があって、永遠の厨二魂を激しく刺激してくれた。先が気になって2食抜いちゃうくらい面白いのでかなりオススメです。わたしは「吸血鬼ハンターD」のドリスに転生したいです。2020/10/05
さくさく
3
★3.8 web版。面白かった。王道BLから外れてる感じがイイ。次どうなるんだろうと終始ハラハラドキドキしながら一気に読んだ。ただ重めの内容なので、再読したいかと聞かれると微妙w でも別人格になりかわる系ではなく、主人公が元魂と融合することでの葛藤がまた良かった。まあ、ちょっと悩み過ぎるあの価値観は個人的には受け入れがたいけどw そこを受け入れるクレイグの懐の広さよ。あと、確かに悪役達がなぜあの道を辿ったのか、短い説明でも入ると良かったかな。2人幸せになって欲しい。あ、カールが面白い存在だった!2024/08/05
pincle
3
転生した先が悪逆貴族でしかも本当に酷いことをした悪逆貴族だったので、転生前の記憶を取り戻した主人公はそのひどさに苦しみ罰を受けようとする。軽めのイチャラブが読みたい人には不向き。重たい内容だしイチャラブ少なめ。そんなのあったっけ?レベル。でもおもしろかった。2020/07/04
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- 和書
- 独眼竜政宗 〈上〉