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そして誰も死ななかった

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  • サイズ 46判/ページ数 320p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041084342
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

覆面作家・天城菖蒲(あまき・あやめ)から、絶海の孤島に建つ天城館に招待された五人の推理作家。しかし館に招待主の姿はなく、食堂には不気味な泥人形が並べられていた。それは十年前に大量死したミクロネシアの先住民族・奔拇族が儀式に用いた「ザビ人形」だった。不穏な空気が漂う中、五人全員がある一人の女性と関わりがあることが判明する。九年前に不可解な死を遂げた彼女にかかわる人間が、なぜ今になってこの島に集められたのか。やがて作家たちは次々と奇怪な死を遂げ、そして誰もいなくなったとき、本当の「事件」の幕が開く。

内容説明

覆面作家・天城菖蒲から、絶海の孤島に建つ天城館に招待された五人の推理作家。しかし館に招待主の姿はなく、食堂には不気味な泥人形が並べられていた。それは十年前に大量死したミクロネシアの先住民族・奔拇族が儀式に用いた「ザビ人形」だった。不穏な空気が漂う中、五人全員がある女性と関わりを持っていたことが判明する。九年前に不可解な死を遂げた彼女に関わる人間が、なぜ今になってこの島に集められたのか。やがて作家たちは次々と奇怪を死を遂げ、そして誰もいなくなったとき、本当の「事件」の幕が開く。驚愕の本格推理。ミステリ界の鬼才が放つ、新世代の「そして誰もいなくなった」!

著者等紹介

白井智之[シライトモユキ]
1990年千葉県印西市生まれ。東北大学法学部卒。在学中はSF・推理小説研究会に所属。『人間の顔は食べづらい』が第34回横溝正史ミステリ大賞の最終候補作となり、同作でデビュー。2015年に刊行した『東京結合人間』が第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)候補、16年に刊行した『おやすみ人面瘡』が第17回本格ミステリ大賞(小説部門)候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

465
今まで読んだ著者の作品の中では最も本格している。エログロ風味の特殊設定に孤島で『そして誰もいなくなった』してからの多重解決と、あらゆる角度からのギミック満載。多重あるあるとして、中途の推理はツッコミどころだらけなものの、割と読める仕上がり。しかし、島の持ち主さえ発覚してしまえば、来島の経緯からだけで犯人の目星がつきそうなもので、そこに気づくと多重の意義がなくなってしまうという片手落ちな一面もある。しかしまぁ、毎度毎度良く思いつくなーと、発想力には脱帽。世界観やネーミングセンスに平山夢明臭が強すぎるのが難。2019/10/30

starbro

325
白井 智之は、新作中心に読んでいる作家です。本書は「そして誰もいなくなった」+「屍人荘の殺人」÷2といった感じでした。この設定なら、もっとはっちゃけて、ぐちゃぐちゃにしても、良かったのではないでしょうか?「昆虫人間の顔面串刺しショー!」を観てみたい!【読メエロ部】2019/10/28

hit4papa

143
クローズドサークルもの…ですが、一筋縄ではいかない謎解きが展開されます。何せ、登場人物五人が全て惨殺され、生き返って殺された姿そのままに推理合戦を繰り広げるのです。グロテスクな描写が続くので注意されたし。単なるゾンビ話しではないのが良いですね。登場人物たちは、過去、一人の女性と関係を持ったことに思い至ります。彼女は何者なのか、誰が皆を殺害したのか、そしてその動機は…。リビングデッドのカラクリは、荒唐無稽ではあるものの伏線として用意されています。ゆる〜い雰囲気を醸しつつ、しっかりと考えぬかれた本格作品です。2023/07/13

とろとろ

118
初読みの作家さん。読後、改めて著者の経歴と作品を調べる。で、すごいタイトルの作品ばかりだということを知る。ミステリー小説の作家らしいが、そのミステリーの母体となる事件や社会性に独特のものがあるということか。この作品、タイトルは例の有名な外国推理小説のオマージュのようであるけれど、以前に読んだ「さよならの儀式」の中にある「海神の裔」とか「屍者の帝国」の影響があるのかなと思ったりした。いずれにしてもこれは「楽園の真下」をもっと強烈にした寄生虫が元凶、絶対夢に出てきそう。作品の傾向は判った。次は無理みたい。2019/12/06

モルク

116
孤島にある館に招待された5人。彼らの共通点は推理作家であることと、今は亡きある女性と関係を持ったことがあるということだった。そしてその館で一晩のうちに次々と殺されていく…が、死んではいない。クローズドサークルと多重推理ではあるが、白井ワールドらしく一筋縄ではない。いつもよりグロさは少なめだが十分グロい。身体はボロボロ、赤い血ではなく黄色い膿のような体液をほとばしらせ、ついには寄生虫まで…。こういう作品とはわかってはいるが、やはり白井作品を手にとらずにはいられない。2019/12/11

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