出版社内容情報
生放送に映った不審死と公安警察官失踪の真相とは?感動のサスペンス巨編!
内容説明
興信所を営む鑓水と修司のもとに不可解な依頼が舞い込む。渋谷のスクランブル交差点で、空を指さして絶命した老人が最期に見ていたものは何か、それを突き止めれば1000万円の報酬を支払うというのだ。一方、老人が死んだ日、1人の公安警察官が忽然と姿を消す。停職中の刑事・相馬は彼の捜索を非公式に命じられるが―。2つの事件の先には、社会を一変させる犯罪が仕組まれていた!?サスペンス・ミステリ巨編!
著者等紹介
太田愛[オオタアイ]
香川県生まれ。「相棒」「TRICK2」などの刑事ドラマやサスペンスドラマの脚本を手がけ、2012年、『犯罪者 クリミナル』(上・下)で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イアン
240
スケールの大きさが際立つ『犯罪者』シリーズ第3弾。渋谷のスクランブル交差点で虚空を指差し絶命した老人。その死に際の謎を突き止めれば一千万円という破格の依頼を受けた鑓水と修司は、老人の〝語られなかった過去〟に着目する。一方、休職中の刑事・相馬は、失踪した公安警察官の捜索を非公式に命じられ…。依頼主の目的すら分らぬまま読み進めるが、政界・公安警察・巨大マスコミ・カルト教団という〝得体の知れない闇〟がどう繋がっていくのか、その不穏な緊張感がたまらない。下巻でこれらの謎をどう収束させるのか、お手並み拝見といこう。2021/12/06
MF
202
文庫化された記念に購入し再読。カバーデザインは『幻夏』と同様単行本のデザインを踏襲。単行本が出てから1年半余りがたったいま自問する。権力の監視を怠りがちな我々は大きくなる火を見逃していないだろうかと。2019/11/23
のり
168
スクランブル交差点で謎の行動をとった後に命を落とした元・産科医。解明に「鑓水」と「修司」の元に調査依頼が…時を同じく公安警察の一人が失踪。停職中の「相馬」に白羽の矢が立つ。二つの奇妙な出来事が接点をもって裏事情が大まかに形成されていく。カギを握る「白狐」という存在。一体何者なのか?真相に近づくごとに妨害の手が…下巻へ。2020/09/20
やっちゃん
141
いやあ濃厚だわ。まだ上巻とは思えないくらい色々ありすぎる。局面局面がコンパクトだから次々と変わる展開に読む方も休む暇なしで面白い。島に移ってますます楽しくなってきた。2023/01/22
つーこ
129
渋谷スクランブル交差点の真ん中で、ある日老人が空を指差して絶命。病死だった。最後に何を指さしたか突きとめろ⁉︎絶対無理じゃん!こんなの!!・・という『一見、理由なんてない』見過ごされる事件から始まるのが、太田さん流ですねー。でも想像以上に事件は広がりをみせ、グングン進んでいく。長い長い自宅待機生活。手元の本の残りが心許ないのでゆっくり読みたいのに、先が気になりすぎて一気読みしてしまった。2020/04/14
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