出版社内容情報
昭和20年。疎開先で妹・真那子が神隠しに。11歳の少年・遠野心造は、妹を探し巨大な屋敷に足を踏み入れる。謎の犬「しっぺい太郎」に助けられ、怪異と戦う心造の胸には、いつしか紅蓮の野望が芽生え――
内容説明
山のお屋敷は人さ、とるのだぞ―。昭和20年の夏、疎開先で妹の真那子が神隠しに遭った。一本気な軍国少年・冬野心造は、妹を捜し、蕗の原に佇む巨大な屋敷に足を踏み入れる。逆さに吊られた血の滴る猿、どこまでも追いかけてくる髪の長い女…。謎の犬「しっぺい太郎」に助けられ、怪異と戦う心造の胸に芽生えた紅蓮の野望と、屋敷が共鳴する時、“何か”が起こる!民間伝承を取り込んだ、精緻にして規格外のホラー。
著者等紹介
山吹静吽[ヤマブキセイウン]
1987年、京都府に生まれる。龍谷大学法学部卒業。現在、リハビリ介助を行う介護士として勤める。2017年、「迷い家」で第24回日本ホラー小説大賞“優秀賞”を受賞し、同作単行本でデビュー。日本の民話や伝承を愛する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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