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出版社内容情報
桜目 禅斗[サクラメ ゼント]
著・文・その他
ハリオ アイ[ハリオ アイ]
イラスト
内容説明
財界・政界のトップに裏社会のボス…そうしたエリートを親に持つ生徒が集う名門校・星人学園。彼らが“主人”となり、一般生徒を“執事”として従える、煌びやかな学園生活で行われるのは―買収脅迫なんでもありな、実力主義の謀り合いだった!学園での序列=卒業後の人生の優劣!!そこに足を踏み入れるのは執事一家の末裔・片平遊鷹。その秘めたる実力を見いだした財閥令嬢・三神黒露は遊鷹を執筆に指名し、序列を決める初戦“学級代表選挙戦”に臨むことになるのだが―遊鷹は定石や校則をも覆す奇策の数々で、並み居る秀才たちを出し抜いていく!!掟破りの主従×学園×頭脳バトル、開幕!第24回スニーカー大賞特別賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真白優樹
18
様々な世界のエリートを親に持つ生徒が一般生徒を執事として従える学園で、執事一家の末裔の少年が退屈を嫌うお嬢様と出会い主従となる物語。―――心技体、全てを捧げて主を頂点へ導け。 真っ直ぐで正直、だけど執事としてのスキルは超一流。そんな少年と時々天然ぽんこつなお嬢様達が学園を舞台に争い合うこの物語。一寸先は闇と言わんばかりに何度も転がる展開と軽妙な会話劇がまるでびっくり箱のような空気を醸し出しており、受賞作として相応しい確かな力を持っている巻である。始まる主従の進撃の行方とは。 次巻も須らく期待である。2019/07/04
しぇん
18
漫画等でよくある使用人とお嬢様たちの世界観。一流の使用人の血をひきながら、投資で破産したファンキーな父に育てられたので一般人として育てられた主人公の成り上がり物語。主人公の切れ者っぷりが半端ないですが、凄く善人なので嫌味なく楽しめました。続けば買うと思います2019/06/30
リク@ぼっち党員
12
これは面白かった。さすほに。ハンカチ王子三代目。遊鷹がかなり予想外の動きをするので、読んでて何をやらかすのか期待してしまう。基本的に抜けてるし普通の思春期男子っぽいところも多いが、頭が回り切れ者な面も見せる。そして優しくカッコいい。黒露の言うように見てて面白いやつだ。その黒露お嬢様もちょいポンコツを含んだクーデレでめちゃくちゃ可愛い。ヒロインとしての完成度が素晴らしいな。あとがきであるように文章力はまだ成長の余地があるが、台詞回しとツッコミのノリがうまいのでクスりとさせられる場面が多かった。期待の新星だ。2019/06/29
みやしん
9
面白かった。徐々にハイスペックさと弱点を披露していくお嬢様と自称不可能を可能にしそうな男の主従コンビが破綻せず光る。一方、ハーフ娘の扱いが悪すぎる。もっとパ〇ツに危機感を持とう。ズル能力に頼らず主人公がちゃんと現実的な機転と才覚で状況を切り抜けるのが良い。他キャラ達も魅力的だったが、ちょっととっ散らかっていたのと最終エピソードに目新しい点が薄かったのが惜しい。全体的に高いテンションを維持していたので今後も大いに期待。反面、センスを疑うサブタイトル。2019/07/09
尚侍
9
とっても面白かった。執事物はヒロインとの距離感が難しいのですが、本作はその距離感がうまく保たれているのに加え、次々と降りかかる難題に対して主人公が思いつく解決策が気持ちよく決まっていくので、執事物とは思えないカタルシスを味わうことができました。そんなわけで物語的には面白いし話のギミックもよくできていたのですが、物語の最終的な落としどころがある程度見えてしまったので、個人的には初巻だけで満足できました。2019/07/09