出版社内容情報
ひとり残業していた真美のもとに、刑事が訪ねてきた。ビルに立てこもった殺人犯が、真美でなければ応じないと言っている――。様々な人間関係の綾が織りなすサスペンス。
内容説明
ビルに立てこもった殺人犯に指名され、仕事中にもかかわらず刑事に連れられてきた真美。建物の中に入ると、そこには高校の同級生だった白木が婚約者の悠子を人質にとっていた。しかし、事件の真相が明かされる前に、白木は警察に射殺されてしまった。不審に思った真美は、事件の調査に動き出すが、行く先々で妨害工作に遭う。さらにプライベートでも仕事でも問題が発生する。人間関係の綾が織りなすサスペンス・ミステリ。
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年、福岡県生まれ。76年、「幽霊列車」で第15回オール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。作品が映画化されるなど、続々とベストセラーを刊行。著書多数。2006年、第9回日本ミステリー文学大賞、16年、『東京零年』で第50回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白雪ちょこ
10
久しぶりの、赤川次郎「苦労人」女性シリーズ、といったところだろうか。 真美に起こる災難と悲劇。 あまりにも頼りなさすぎるの母と父には、思わずこちらもイライラしてしまうほどだった。 しかし、男性キャラの意外な裏切りもあったため、展開的には面白かった。 が、最終的に色々なことをくっつけすぎたり、未解決のまま終わったりしてしまっていたため、モヤモヤ感が多々ある物語となっていた。 そして、この時代にはありえなさすぎるブラック企業には、思わずドン引き。 真実が報われることを、願っている。2022/01/14
なほこ
7
いくらミステリーが好きといえど、非現実的すぎたり登場人物に想いを重ねて考えることができんかったら、面白いって自分はあんまり感じへんのやなあって思った。でも1日で読み終えるくらい、続きどうなるんやろう??とはなった!!2021/03/16
パンチ
7
赤川次郎らしさが詰まったお話。主人公が精神的にタフ。こんな人間になりたい。毎回この作者の本はあっという間に読み終わる。2020/12/03
リリパス
6
簡単に書けば、「平凡な普通の庶務課OLが、ふとしたきっかけで、大事件に巻き込まれる」というお話。まあまあ面白かったです。2019/10/16
うら
4
真美は立てこもり事件に巻き込まれる。同級生の犯人は警察に銃殺されてしまう。同級生はなぜ銃殺されたのか。同級生が事件をおこす前の職場の謎とは? 真美が優しい。自分なら早々に家族や課長にぶちギレちゃいそう そして敵が多い2022/08/06
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- 和書
- たのしい英文法 (増補)