角川文庫
007 逆襲のトリガー

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  • サイズ 文庫判/ページ数 384p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041082867
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

ゴールドフィンガー事件の後、ボンドは任務先でロケット開発に対するソ連の妨害行為を察知。スメルシュと接触する韓国人実業家のシンに目をつけ、米国の記者と名乗る美女・ジェパディと共に調査を開始する。

内容説明

「カーレースに出場し、ソ連の陰謀から英国人レーサーの命を守れ」―Mの指令でドイツを訪れた英国秘密情報部00部門諜報員ジェームズ・ボンド、通称“007”。そこでボンドは、レースファンの実業家・シンがソ連の秘密組織スメルシュの幹部と接触する場面を目撃。同じくシンを探っていた米国の女性ジャーナリスト・ジェパディと調査を始めたボンドは、やがて米ソ宇宙開発競争の裏でうごめく恐るべき陰謀に辿り着き…?

著者等紹介

ホロヴィッツ,アンソニー[ホロヴィッツ,アンソニー] [Horowitz,Anthony]
1955年生まれ。ロンドン在住。脚本家としても英国アカデミー賞(BAFTA)に輝いた『刑事フォイル』等、人気作品を数多く手がける。『カササギ殺人事件』は日本の2018年年間ミステリ・ランキングで異例の4冠を達成、19年本屋大賞「翻訳小説部門」第1位にも選ばれた

駒月雅子[コマツキマサコ]
1962年生まれ。慶應義塾大学文学部卒。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tetchy

148
私が今回感心したのは物語の舞台を現代ではなく、過去、つまりイアン・フレミングが現役で新作を紡いでいた時代、1950年代に設定しているところだ。それが007シリーズならではの雰囲気を演出しており、私個人的には映画の世界に一気に引き込まれるような錯覚を抱いて、物語世界に没入できた。そしてホロヴィッツは本当に器用な作家だと今回も痛感した。時代設定を敢えてシリーズがリアルに執筆されてきた年代にすることでシリーズ特有の雰囲気を味わえるし、また正典のキャラクターやエピソードもふんだんに盛り込まれ、地続き感が味わえた。2020/09/09

オーウェン

58
こちらのジェームズ・ボンドはオリジナルに沿った中身。時代はゴールド・フィンガーの後であり、そこから繋がる人物に加えて、いつものようにMの依頼から、カーレースの世界に飛び込むボンド。そしてソビエト政府の陰謀に繋がる実業家の存在を嗅ぎつける。色々とサービス的な部分を見せつつ、現代にも通じるボンドのアップデートがなされている。 生き埋めされた中での決死の生還シーンも手に汗握るし、銃撃戦やカーアクションに最後の戦いまで。 後書きには第2弾のオファーがホロヴィッツにあったというが、そちらは邦訳されるのだろうか?2023/01/30

goro@the_booby

54
「ゴールドフィンガー」後の007を描い物語となってました。フレミングの小説は未読なので脳内はショーン・コネリーで再生。危機一髪のシーンで現れる美女はハル・ベリーにして最後まで楽しめた。これは逆スターシステムとして007を誰に書かせるか永遠に続けられそうなスタイルだな。他の作家が書いた007も読みたいけど、やっぱり本家もちゃんと読まなきゃと思う今日この頃です。2022/09/27

future4227

51
『カササギ殺人事件』の穏やかなストーリー運びとは全く対照的なスリリングなスパイ活劇。いやぁ、ホロヴィッツの多彩さには驚かされる。ジェフリー・ディーヴァー版の007の時にも思ったけど、とにかくボンドのドライビングテクニックがF1レーサー並み。そして、息つく暇もなく次々と襲ってくる絶体絶命のピンチ。仲間に助けられ、運に助けられ、何度も挫けそうになりながら、けっして無敵の強さで切り抜ける訳じゃないってところが、いつものボンドと違って新鮮。ボンドガールもいい働きしてる!2019/10/05

chiseiok

47
今をときめくホロヴィッツ。以前読んだ少年スパイのシリーズは自分的にはイマイチ(いやイマサン?)くらいでした。が、今回の主人公は大人、しかもなぬ?あの殺しのライセンス保持者だと!と読んでみる。ディーヴァーのリライト007との比較も興味あったしね。序盤はまぁ置いといて、終盤の疾走感と傷みまくる主人公(グレイマンほどではないw)は、あら良いんでないの?活劇小説の主人公は傷んでなんぼですよね笑。ディーヴァー比でもわくわく度高いし、上手いなぁとは感じたけれど、うむむ…がっつりハマるほどでは無かったかな(^_^;)。2022/06/12

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