御徒町カグヤナイツ

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御徒町カグヤナイツ

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  • サイズ B6判/ページ数 328p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041082836
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

彼女を想うと、僕はいつでもはじめに、あの真っ白な月のことを思い出す――『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』の浅原ナオトが瑞々しく描く、これ以上ない熱くて切ない、僕たちの青春。その夏、いつもブルーハーツの曲が流れていた……。
「月に人が住む王国があるの、知ってる?」――青春を無防備に過ごすヒロトの前に現れた一人の少女。何でも自分は月の王国の女王の娘で、間もなく月に帰らなければならないという。しかし、現実にはそんなことはあるはずもなく、何か事情がありそうで……。謎の少女に逆ナンされた少年と、特別な友情で結ばれた中学生たちが織りなす、卒業までの青春の熱きかけがえのないひと時。中学卒業と一緒に、僕たちは何を卒業するのだろう……。話題作『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』の浅原ナオトが描く、誰も見たことのない感動の青春群像劇。

内容説明

「月に人が住む王国があるの、知ってる?」―卒業までのカウントダウンが始まる中三の春。ヒロトの前に突然現れた謎の少女ノゾミ。何でも彼女は月の王国の姫で、もうすぐ月に帰らなければならないのだという。そんな彼女のもと、特別な絆で結ばれたヒロトと3人のワケありな少年たちは、ノゾミを護るためのチーム「御徒町カグヤナイツ」を結成する。しかし、いつしかチームは、自分たちを縛るものから、本当の自分を取り返すための過激な冒険に挑んでゆくことに…。親の圧力に耐えるケイゴ、アイデンティティに揺れるソン、何者でもないことに苦しむカトウ、そして無為に日々を消費するヒロト。無敵で無防備な少年たちが、大人の階段へと歩み出す姿をオフビートに描く、とびきりロックな青春群像劇。

著者等紹介

浅原ナオト[アサハラナオト]
小説投稿サイト「カクヨム」に2016年10月より『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』を投稿開始、18年書籍化デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

黎明卿(禍腐渦狂紳士タッキー)

128
【彼女を想うと、僕はいつもはじめに、あの真っ白な月のことを思い出す】月の王国の姫・ノゾミ。彼女を護るために結成された〝御徒町カグヤナイツ〟。メンバーは特別な絆で結ばれたヒロト・ケイゴ・ソン・カトウ。中学生特有の全能感、他者から見たらバカで無謀だけど彼らはいつも全力。多分、決められたレールを走るより彼らのようながむしゃらに突き進む生き方の方がキラキラ輝いていて絶対楽しい。私が一番に感じたのは無限の可能性がある彼らに対する羨望。助け合い、ぶつかり合い、影響し合う。彼らの姿こそが真のアオハルなのかもしれない。2019/05/27

あも

93
人生は続く。ある輝かしい時代の物語が閉幕したとしても。母子家庭の主人公にヤクザの息子など4人のはみ出しものの中学生。そして美少女に逆ナンされる主人公。ボーイミーツガール!不治の病!思春期の懊悩!…うへぇ、と顔をしかめたくなる手垢でベトベトの設定。面白いわけがない筈のそれに何度胸を詰まらせたか。中学生である彼らに距離感もなく感情移入した。心の中のキラキラとした宝物を失う直前の時間にだけ起こる奇跡。不安定でつたなくて、それゆえに揺るぎない真っ直ぐな友情と愛。王道を王道として描ける作家は本当に強い。心から満足。2019/10/08

美紀ちゃん

83
未読だったので、読んでみた。 青春がたくさん詰まっているストーリー。 浅原ナオトさんが好き。 月の姫が浅原ナオトさんに重なり、涙が止まらなかった。 中学生のヒロトが出会った少女は「月帰還性症候群」という病気で入院していた。 ヒロトの仲間4人グループは、とても良い仲間たち。良い?悪いかも! 「その人の前でカッコつけたくなるのが『恋』で、その人のためにカッコ悪くなれるのが『愛』。」 彼女の病気は深刻だった。 悲しい結末だけどヒロトには仲間がいるから大丈夫だと思う。 可能性は無限大!2023/11/04

papako

77
前作が気にいったので。泣かされた!結末はわかってしまう。それでも泣かされちゃいました。上野の不忍の池で出会ったヒロトとノゾミ。ノゾミは月に帰る運命があり、ヒロトと仲間でノゾミ姫を守るために騎士団『カグヤナイツ』を結成する。ヤクザの息子のケイゴ、在日中国人のソン、キラキラネームのカトウ。それぞれ抱えるものがあるけれど、ちゃんと向き合い戦っていく。ケイゴの将来の夢が切ない。ソンがはなった言葉がきいた。カトウの気持ちはよくわかる。ヒロト、ほんといい男だわ。月の王と四人のラストも良かった。こういうのいいな。2020/02/02

さおり

51
浅原さん読むの3冊目なんだけど、いちばん期待していなかったこの本がいちばん好みだった。「月帰還性症候群」で入院中の、月の王国の姫と出会い、「御徒町カグヤナイツ」を結成する中学生男子4人の物語。主人公は戦士ヒロト。母親は風俗嬢。ブルーハーツから子にその名をつけた父親には、捨てられた。ヒロトと姫の恋、中学生男子たちの冒険。一生「中二」かもしれない私は、読み終わるのが名残惜しくてページを行ったり来たりしまくりました。そして脳内ではヒロトだけでなく、深瀬さん(セカオワ)も歌ってました(これたぶん私だけの症状)。2021/05/08

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